■株式見通し:週を通じて売り仕掛けの動きが手控えられる半面、買い戻しの動きが強まりやすい
■ENEOS、22/3上方修正 営業利益7400億円←4700億円
■前場の注目材料:横浜ゴム、欧州社の農機用タイヤ事業を2652億円で買収
■週を通じて売り仕掛けの動きが手控えられる半面、買い戻しの動きが強まりやすい
28日の日本株市場は、膠着化ながらも底堅い相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが153ドル高だった。買い先行で始まったが、2月中古住宅販売成約指数や3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が悪化したことが嫌気され伸び悩んだ。その後、サウジの石油貯蔵所がイラン支援の武装組織フーシの攻撃を受けたとの報道で警戒感が広がり下落に転じる局面もあったが、エネルギーセクターがけん引。一方で2年債や10年債の利回りが2019年来の高水準に達したことから、ハイテク株は売られた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の28045円。円相場は1ドル122円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から28000円水準でのもち合いが見込まれる。ウクライナとロシアの代表団が28-30日にトルコで会談すると報じられており、楽観視はできないものの売り仕掛け的な動きは手控えられやすいだろう。また、今週は配当再投資のほか期末の株式比率の修正に伴う買い需要が見込まれていることから週を通じて売り仕掛けの動きが手控えられる半面、買い戻しの動きが強まりやすい。また、足元での急ピッチのリバウンドから短期的な過熱感は警戒されつつも、押し目狙いの買いは切り上がりを見せてくることになりそうだ。
また、日経平均は75日線を支持線に変えているほか、切り上がる5日線に沿ったリバウンドを形成している。5日線は27670円辺りに位置しているため、現在のカイ離からは配当落ちを考慮してもトレンドは崩れない。反対に28250円を超えての推移となれば配当落ち後も28000円水準が支持線として意識されてくるため、期末に向けた一段の上昇が意識されてくる可能性はありそうだ。積極的にポジションは傾けづらいものの、ショートカバーの動きは引き続き継続すると見られることから、底堅さの意識される相場展開は継続しよう。
物色の流れとしては原油先物相場が強い動きを見せていたことから、資源関連への物色が意識されそうだ。そのほか、配当志向の物色も最終段階に入ってきているため、配当落ちを前に利食いが入る一方で、配当および、その後の上昇を想定した中長期的なポジションも入りやすいだろう。また、マザーズ指数は緩やかながらリバウンドの動きを継続している。直近の戻り高値水準を前に強弱感は対立しやすいものの、直近IPO銘柄などへは修正リバウンドを狙った押し目買い意欲は強まりそうである。
■ENEOS、22/3上方修正 営業利益7400億円←4700億円
ENEOS<5020>は2022年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を4700億円から7400億円に上方修正した。原油価格の上昇を背景に原油および石油製品等の在庫評価による利益が3300億円(前回公表比1700億円の増加)となる見込み。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(28149.84、+39.45)
・NYダウは上昇(34861.24、+153.30)
・シカゴ日経先物は上昇(28045、大阪比+135)
・1ドル=122.10-20円
・VIX指数は低下(20.81、-0.86)
・米原油先物は上昇(113.90、+1.56)
・米国景気の拡大
・コロナ感染沈静化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・横浜ゴム<5101>欧州社の農機用タイヤ事業を2652億円で買収
・関西電力<9503>25年度までにCO2排出半減、ロードマップ策定
・日野自<7205>陳述書提出、燃費試験不正・型式指定取り消し
・JTOWER<4485>ドコモ、JTOWERに通信鉄塔売却、最大6002基
・三菱自<7211>国内外で電動化戦略加速、東南ア照準、独自技術も
・住友ゴム<5110>タイヤ内発電で摩耗測定、センシング技術開発
・コマツ<6301>豪に部品拠点、引き渡し期間大幅短縮
・クボタ<6326>水環境3子会社統合、プラント・運用・保守、自治体潤す事業提案
・TIS<3626>脱炭素社会へ新ブランド、仮想発電所基盤提供
・ソフトバンク<9434>耐量子計算機暗号を実証、米サンドボックスと共同
・三菱電機<6503>ホテル向けロボ投入、搬送・警備・案内に活用
・エーザイ<4523>米バイオジェンとアルツハイマー病治療薬の契約内容変更
・小林製薬<4967>富山の「漢方棟」稼働、調合—包装一貫化
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