アクセルマーク、成長戦略を加速すべく資金調達を実施 トレカ事業とヘルスケア事業を推進し、高収益体質への転換を図る
目次
松川裕史氏(以下、松川):アクセルマーク株式会社代表の松川です。本日はお忙しい中、当社、2024年9月期通期決算説明会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。
第4四半期の業績説明に先立ち、どのような1年間だったかを振り返ると、2024年9月期は、基盤事業である広告事業の急速な事業環境の悪化の影響を色濃く受け、1年を通して非常に厳しい年でした。
前期赤字の状況の中、今期もこのような業績になっており、株主のみなさまに対しては、ご期待に沿うことができなかった1年だったと感じています。
そのような中、当社は資金調達を実施しました。トレカ事業及びヘルスケア事業を推進し、当社事業全体を高利益率の事業構造に転換するためです。
今回の資金調達及びトレカ事業、ヘルスケア事業を主眼とする成長戦略により、グロース市場が求める高い成長性を実現し、高収益体質の構築及び企業価値の向上に図っていきたいと考えています。
今後の飛躍に向けて必要な資金調達であると確信しており、覚悟を持って事業を遂行していきます。関係者のみなさまには、ご心配をおかけしていますが、何とぞご理解いただけると幸いです。
スライドは本日のアジェンダです。まず、2024年9月期通期業績概要についてご説明します。
2024年9月期 4Qサマリー
第4四半期の業績は、売上高は2億5,000万円、営業利益マイナス9,200万円、当期純利益マイナス9,800万円、EBITDAはマイナス9,200万円となりました。
第4四半期のトピックスは、広告事業において事業環境の悪化や、一部大口顧客の広告予算縮小の影響が響き、売上高が大幅に減少しました。
トレカ事業に関しては、事業の旗艦店となる1号店の物件が決定しました。現在、2025年9月期第2四半期中のオープンに向けて準備を進めています。
ヘルスケア事業に関しては、柔軟かつ迅速な事業展開のため、2024年9月に当社100パーセント子会社のアクセルメディカ株式会社を設立しました。
IoT事業に関しては、積雪深自動モニタリングシステム「YUKIMI」の来シーズン導入拡大に向けて営業体制を強化してきました。また、季節に左右されず、1年を通して導入可能な新たな商材を開拓しています。
業績の四半期推移
続いて、業績の四半期推移に関してご説明します。
広告事業は、2024年9月期に入り主要顧客である電子書籍やゲーム領域のインターネット広告需要が減少したことによる影響が大きく響いており、売上高は減少傾向です。
損益計算書四半期推移
スライドは、損益計算書四半期ごとの推移です。事業環境悪化の影響で売上高は減少傾向にあるものの、コスト構造の見直し等により利益率の改善に向けた施策を進めた結果、当第4四半期は利益率が改善しています。
損益計算書概要(通期比較)
通期の損益計算書の概要です。冒頭でご説明したとおり、2024年9月期は、広告事業の急速な事業環境の悪化に対応が間に合わず、売上高が大幅に減少となりました。
しかしながら、今後の成長が期待できるトレカ事業が本格的に稼働しており、事業拡大に向けたさまざまな施策を実施していきます。
また、利益率が高いヘルスケア事業の推進に向け、体制を構築してきました。さらなる事業規模の拡大、利益率の改善に向けて注力していきます。
貸借対照表概要
貸借対照表の概要です。第3四半期において、ソフトウェア及び共用資産の減損処理を実施したことにより、有形固定資産及び無形固定資産が減少しています。今後についても、引き続き財務の健全性を維持しつつ、より大きく収益改善に努めていきたいと考えています。
以上、業績に関してご報告しました。
今後の戦略について(資金調達の目的)
今後の戦略についてご説明します。当社は11月11日付で発表したとおり、資金調達として第三者割当による新株予約権の発行を行いました。
資金調達の目的としては、広告事業における収益基盤を確保しながら、利益率の高いヘルスケア事業及び成長が見込めるトレカ事業を推進し、今後の新たな事業の柱に育て、事業全体を高利益率の事業構造に変換させていくことを成長戦略としています。
広告事業を取り巻く事業環境は悪化している中でも、当該成長戦略を推進し、事業全体をより早期に高利益率の事業構造に転換することを加速させるため、トレカ事業の拡大及びヘルスケア事業の拡大を目的とした資金調達を実施しています。
資金使途については、スライドに記載のとおりです。
今後の戦略について(成長戦略について)
成長戦略については、スライドに記載のとおりです。これらの成長戦略を遂行することでグロース市場が求める高い成長性を実現し、高収益体質の構築及び企業価値の向上を図っていきます。
成長戦略の1つ目は、トレカ事業の拡大です。自社店舗の出店と、EC展開を計画しています。店舗ならではのリアルな体験と、バーチャルなECサイトでの利便性を融合させることで、顧客接点を拡大し、事業成長を加速していきます。
成長戦略の2つ目は、ヘルスケア事業の拡大です。当社の完全子会社であるアクセルメディカ株式会社において、第二種医療機器製造販売業許可をはじめ、その他必要な資格取得を進めています。資格取得後は、感染症プラットフォームの早期実現化を目指していきます。
今後の戦略について(M&A、アライアンスの推進)
また、事業を成長軌道に乗せるため、積極的にM&Aやアライアンスなどを推進していきます。
トレカ事業では、知見やノウハウを最大限に活用し、エンターテインメント分野におけるトレカ事業領域でのさらなる事業拡大を図っていきます。
ヘルスケア事業では、ヘルスケア領域で新たな事業展開を目指すジーエフ社と、医療機器製造販売業許可等を取得予定の当社が、新たなサービスや機能等を共同で推進することを検討していきます。
今後の戦略について(収益構造の改善に向けて)
以上の成長戦略に基づいた積極的な投資により、収益構造の改善を実現し、企業価値の向上につなげていきます。
注力事業① トレカ事業の状況
成長戦略における注力事業について、状況をご説明します。
トレカ事業に関しては、都内池袋駅東口エリアに1号店のオープンを予定しています。2025年9月期第2四半期中の出店に向け、準備を進めています。
トレカ事業における1号店となるため、今後の旗艦店となればと考えています。デュエルスペースと呼ばれる、快適なカードゲーム対戦スペースと、豊富な品揃えの物販スペースを融合させ、顧客体験の最大化を図るなど、お客さま目線、ユーザー目線に立ち、熱い対戦、熱いデュエルをお楽しみいただけるような店舗を目指していきます。
さらに、より一層の事業推進スピード向上のため、ECサイト展開や店舗網の拡大などに経営資源を投入し、事業拡大を図っていきます。
注力事業② ヘルスケア事業の状況
続いて、ヘルスケア事業に関してご説明します。当社では今後、より柔軟かつ迅速性がある事業展開を実現するため、ヘルスケア領域を推進する事業会社として、2024年9月に当社の100パーセント子会社であるアクセルメディカ株式会社を設立しました。
すでに第二種医療機器製造販売業許可及び体外診断用医薬品製造販売業許可の資格申請を行っています。順調に審査が進めば、年内に資格取得できる予定です。
これらの資格取得後は、さらに幅広い事業展開が可能となると考えていますので、引き続き他社との連携の展開を視野に、経営資源の投入を計画しています。
加えて、11月20日付で発表しましたが、当社が出資し、当社の持分法適用会社である、Ascella Biosystems社に関しては、感染症診断技術の開発に向けた研究助成金として、NIH(米国国立衛生研究所)より60万ドルを獲得しています。
これらは、新型コロナウイルス感染症をはじめとする複数の呼吸器病原体を迅速に検出する革新的診断技術「Ascella One」の開発に向けた重要な支援となります。
この「Ascella One」に関しては、これまで「Ascella Real Time System」とお伝えしていましたが、こちらの「Ascella One」というサービス名称にて、今後展開していきます。
2025年9月期業績予想
2025年9月期業績予想についてご説明します。これまでお伝えしたとおり、広告事業を収益基盤に据えつつ、トレカ事業とヘルスケア事業の成長性や収益性を活かした事業展開を推進することで、高収益体質への転換を図っていきます。
2025年9月期は売上高が23億1,000万円、営業利益はマイナス1億6,900万円、経常利益及び当期純利益はそれぞれマイナス1億8,100万円の予想としています。
なお、こちらの予想数値に関しては、保守的に公表しており、資金調達の資金使途であるトレカ事業による多店舗展開、M&A、ヘルスケア事業の共同事業推進による収益見込に関しては、反映いたしていません。
したがって、資金調達及び成長戦略を加速させることで、みなさまによりよい報告ができるよう、日々、事業活動を進めていきます。今後発表すべき事項が生じた場合には、速やかに開示にて発表しますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、簡単ですが、アクセルマーク株式会社の決算説明会とします。みなさまご清聴いただき、誠にありがとうございました。
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