東京株式(前引け)=米株高でムード一変、円高一服も追い風に反発
きょう前場の東京株式市場は、終始買い優勢の展開だった。前日の米国株市場では米政府高官の経済政策への言及が好感され、NYダウなど主要指数が上昇、このリスクオンのムードが東京市場にも及んだ。外国為替市場で1ドル=109円台前半のもみ合いと円高局面が一服していることも買い安心感につながっている。北朝鮮問題などの地政学的リスクがひとまず後退するなかで、国内外機関投資家の買いが、これまで売り込まれた大型株などを中心に観測されている。売買代金はわずかに1兆円に届かなかったが、東証1部全体の8割近い銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。
個別では、任天堂<7974.T>が商いを伴い反発、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも上値指向継続。コマツ<6301.T>が買われたほか、SUMCO<3436.T>、JUKI<6440.T>も上昇した。日本郵政<6178.T>は朝安後プラス圏に切り返す強さをみせた。レナウン<3606.T>はストップ高カイ気配。半面、富士フイルムホールディングス<4901.T>が売られ、安川電機<6506.T>も冴えない。ここ急騰態勢にあったenish<3667.T>は利益確定売りに一時ストップ安に売られる場面があった。ゲンキー<2772.T>が大幅安、東芝<6502.T>も値を下げた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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