1. 沿革
昭栄薬品<3537>は1937年12月に、化学品卸売業を目的に鐵野商店として創業した。当初は無機化学薬品などの取扱いからスタートしたが、1951年4月に花王石鹸(株)(現花王)の脂肪酸及び脂肪酸誘導体の販売を開始し、オレオケミカル(詳細は後述)の専門商社としての第一歩を踏み出した。
次の節目は1960年で、3月に組織を株式会社へ改組し、商号も現社名の昭栄薬品株式会社へと変更した。さらに6月には新日本油化(株)を子会社化した。同社は新日本油化を鐵野油化(株)へと改称し、脂肪酸・脂肪酸エステル、界面活性剤等の化学品の生産を開始した。
その後1960年代には土木建設資材事業に参入し、関連資材の開発・販売に注力したほか、1987年には家庭用洗剤を商品化し、日用品事業を開始した。ここに至って現在の3事業セグメント(化学品事業、日用品事業、土木建設資材事業)体制の基礎が完成した。
海外展開については、1993年には東南アジアへの輸出拡大を目的にシンガポール支店を開設したのが第1歩だ。その後、2005年に昭栄祥(上海)貿易有限公司(議決権比率100%)を、2009年にSHOEI-TDC(THAILAND)CO., LTD.(現SHOEI TRADING(THAILAND)CO., LTD.)(当時は議決権比率49%。2012年に完全子会社)を、それぞれ設立した。
生産を担っていた大阪工場(鐵野油化が経営合理化の一環で2008年に同社本体に吸収され、大阪工場とされていた)は老朽化が進行していたため、同社は2013年から順次生産を縮小し、2014年いっぱいで大阪工場を閉鎖しすべての生産活動から撤退した(その後大阪工場敷地を売却)。
今日では、オレオケミカルチェーンに特化した専門商社として、化学品事業、日用品事業、土木建設資材事業の3つの事業を展開している。2019年3月期実績の売上構成比は化学品事業が89.8%、日用品事業が4.1%、土木建設資材事業が6.1%となっており、化学品事業が圧倒的に事業の中核となっている(各事業の詳細は以下に詳述)。
株式市場には2016年3月に東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場し、現在に至っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
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