日経平均株価
始値 28050.09
高値 28279.12(12:30)
安値 28047.08(09:00)
大引け 28249.24(前日比 +73.37 、 +0.26% )
売買高 11億2335万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7090億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続伸、2万8000円台固めの様相に
2.前週末の米株市場の動向を受け、朝方は上値重い展開
3.米雇用統計は事前予想を上回り、米経済の強さを確認
4.米長期金利上昇を背景に円安が加速、輸出株に追い風
5.決算発表で明暗、好決算受け値を飛ばす銘柄が相次ぐ
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比76ドル高と反発した。強い雇用統計を受け、景気懸念が和らぎ金融株や景気敏感株に買いが向かった。
週明けの東京市場では、朝方は日経平均株価が売りに押されたものの、その後は上昇に転じ2万8200円台で売り物をこなす展開に終始した。
8日の東京市場は、朝方こそ方向感の定まらないなか、利益確定の売りが優勢となり、日経平均は2万8000円大台攻防の軟調展開をみせる場面もあったが、その後は切り返した。前週末の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開で、東京市場でも本日は上昇一服場面が想定されたが、買い意欲は根強く上昇基調が続いている。前週末に発表された7月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回り、米経済の強さが確認された。米長期金利の上昇を背景に、為替市場ではドル高・円安が進行したことで、ハイテクセクター中心に追い風材料となった。企業の決算発表では好決算銘柄を中心に値を飛ばす銘柄が相次いでいる。ただ一方で、決算絡みで売りを浴びた銘柄も多く、プライム市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗した。
個別では、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高に買われたほか、売買代金2位の東京エレクトロン<8035>も上値指向を強めた。ソフトバンクグループ<9984>もやや買いが優勢。ファーストリテイリング<9983>が上値追い、キヤノン<7751>が物色人気となり、スズキ<7269>は大きく値を上げた。フィールズ<2767>、日本冶金工業<5480>、三井松島ホールディングス<1518>、オプトラン<6235>、ロードスターキャピタル<3482>、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>などストップ高銘柄が続出した。
半面、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>などが利食われ、任天堂<7974>も売りが優勢だった。東京海上ホールディングス<8766>も安い。キーエンス<6861>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>などが軟調、島津製作所<7701>は大幅安。メディアスホールディングス<3154>、クオールホールディングス<3034>が急落、ジャムコ<7408>も大幅に下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、第一三共 <4568>、スズキ <7269>、バンナムHD <7832>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約87円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はコナミG <9766>、エムスリー <2413>、ネクソン <3659>、東京海上 <8766>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約42円。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)金属製品、(4)医薬品、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)海運業、(3)パルプ・紙、(4)不動産業、(5)精密機器。
■個別材料株
△三井松島HD <1518> [東証P]
23年3月期業績予想の大幅増額がサプライズに。
△アップル <2788> [東証S]
今期純利益91%増へ上方修正。
△ロードスター <3482> [東証P]
上期営業5割増益で対通期進捗率は74%に。
△ラウンドワン <4680> [東証P]
23年3月期業績予想の上方修正と1→3の株式分割を好感。
△板硝子 <5202> [東証P]
上期業績予想を上方修正。
△冶金工 <5480> [東証P]
第1四半期営業益16%増で通期は43%増を見込。
△オプトラン <6235> [東証P]
上期経常が14%増益で着地・4-6月期も93%増益。
△日セラ <6929> [東証P]
22年12月期最終利益予想の上方修正と自社株買いを好感。
△AMGHD <8891> [東証S]
戸建分譲住宅販売の川崎ハウジングを買収。
△UEX <9888> [東証S]
今期経常を一転29%増益に上方修正。
▼テラ <2191> [東証S]
破産手続きを開始。
▼すららネット <3998> [東証G]
22年12月期業績予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)フィールズ <2767>、(2)冶金工 <5480>、(3)三井松島HD <1518>、(4)オプトラン <6235>、(5)ロードスター <3482>、(6)T&Gニーズ <4331>、(7)板硝子 <5202>、(8)フジクラ <5803>、(9)ラウンドワン <4680>、(10)新日本科学 <2395>。
値下がり率上位10傑は(1)メディアス <3154>、(2)クオールHD <3034>、(3)ワオワールド <2352>、(4)ジャムコ <7408>、(5)アリアケ <2815>、(6)島津 <7701>、(7)クレスコ <4674>、(8)アニコムHD <8715>、(9)東亜建 <1885>、(10)メガチップス <6875>。
【大引け】
日経平均は前日比73.37円(0.26%)高の2万8249.24円。TOPIXは前日比4.24(0.22%)高の1951.41。出来高は概算で11億2335万株。東証プライムの値上がり銘柄数は894、値下がり銘柄数は867となった。東証マザーズ指数は720.47円(9.89円安)。
[2022年8月8日]
株探ニュース
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