<3050> DCM 1058 -28大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は103.8億円で前年同期比10.6%減となった。コロナ対策商品の反動減によって売上高が減少となったが、上半期営業利益計画の同10.3%減の200億円に対して想定線の推移とみられる。ただ、野村證券では、2年前同期比での売上高はホームセンター業界の総需要の伸び率を下回っていると指摘、市場活性化分野の成長加速に向けた独自要因にも乏しい印象としている。
<3465> ケイアイスター 5280 +360大幅反発。SBI証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を7190円としている。デザイン性の高いセミオーダー新築住宅の販売が好調であること、不動産テックによって効率的な仕入・販売を実現できていること、積極化しているM&Aを背景に子会社化後の業績向上を実現できていることなどを評価点としている。22年3月期営業利益は前期比23%増、来期以降も2ケタの利益成長を予想している。
<6029> アトラG 374 +54急伸。One Third Residenceとの間でFitness Mirrorに関する事業を共同運営する合弁会社設立を検討してきたが、合弁会社設立ではなく、One Third Residenceを完全子会社化する方向で交渉を進めると発表。Fitness Mirrorとはミラー型のオンライントレーニング用デバイスで、子会社化による事業展開の進展から、フィットネス事業の早期拡大を期待した動きに。
<8202> ラオックス 231 +50ストップ高。中国のアリババグループと江蘇省政府が率いるコンソーシアムが蘇寧易購への出資で合意に近づいていると報じられている。蘇寧易購が週内にも発表する可能性があるとされている。蘇寧易購はここにきて財務状況の悪化が懸念視されてきていたため、蘇寧易購の傘下で経営再建を進めている同社に関しても、先行き不透明感が強まりつつあった。今回の出資報道で買い安心感が波及する展開になっている。
<3110> 日東紡 3430 -175大幅続落。96万9000株の売出実施、並びに、オーバーアロットメントによる14万4400株の売出実施を発表している。大株主のユニゾHDが売出人となる。売出株数は最大で発行済み株式数の2.8%と水準は高くないものの、流動性が比較的低水準であり、短期的な需給悪化を警戒する動きが優勢になっている。なお、売出価格の決定期間は7月7日から12日までとしている。
<2730> エディオン 1085 +34急反発。前日に自社株買いの実施を発表しており、当面の需給改善期待が優勢の展開になっている。発行済み株式数の4.66%に当たる500万株、60億円を上限としており、取得期間は7月1日から12月31日まで。資本効率の向上を通じて、株主への一層の利益還元、機動的な資本政策を遂行することを目的としている。同社にとっては2年ぶりの自社株買い実施となる。
<3086> Jフロント 985 -37大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、事業利益は13億円で前年同期比51.7億円の損益改善となった。一方、上半期予想は従来の65億円から35億円に、通期では185億円から120億円にそれぞれ下方修正している。新型コロナウイルス再拡大の影響で、主に百貨店・SC事業の売上が想定を下振れるもよう。利益改善策などを評価の声もあるが、高島屋などとの比較で業績モメンタムは弱いとの見方になっている。
<7649> スギHD 8100 -740大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は73億円で前年同期比19.7%減となり、会社計画は3億円程度下振れているようだ。東名阪エリアで食品の低価格競争激化などにより、物販粗利益率が想定以上に悪化したもよう。通期予想343億円、前期比0.8%増は実質的に据え置いているが、株価が高値圏にある中、想定以上に低調な立ち上がりをマイナス視する動きが優勢になっている。
<6925> ウシオ電 2030 +240大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表。22年3月期営業利益は従来予想の50億円から90億円にまで引き上げ、前期は7.6億円であった。ワクチン接種進展などで映画館の営業制限解除が想定以上に進み、シネマ用ランプの販売が増加する見通しのほか、巣ごもり需要の継続で、フラットパネルディスプレイ市場や半導体市場でのリプレイスランプ需要が想定を大きく上回っている。早期の大幅上方修正がポジティブ視。
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