日経平均は続伸、円安推移でしっかりも関心は決算に集中
祝日明けの東京市場は、買い優勢でスタートし、日経平均は39000円台で取引を開始した。為替が1ドル153円台半ばまで円安ドル高が進んだものの、買い一巡後の日経平均は徐々に上げ幅を縮小する展開に。トランプ関税の影響が自動車に波及するといった懸念などが重しとなり、トヨタ自<7203>など自動車株が寄り付き後は軟調に推移。決算発表関連に関心が向かったこともあり、日経平均は引き続き方向感に乏しい展開となった。
大引けの日経平均は前日比162.53円高(+0.42%)の38963.70円となった。東証プライム市場の売買高は24億6704万株。売買代金は5兆4101億円。業種別では、非鉄金属、鉱業、海運、ガラス・土石、水産・農林などが上昇した一方、繊維、証券・商品先物、医薬品、その他金融、金属などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は51.8%、対して値下がり銘柄は45.3%となっている。
日経平均採用銘柄では、証券会社のポジティブなレポートを材料に住友電工<5802>
が買われたほか、好決算のフジクラ<5803>や、古河電工<5801>など電線株大手三社はそろって上昇した。また、好決算を材料にエムスリー<2413>も大幅高となったほか、後場に決算を発表した太平洋セメント<5233>、日本製鋼所<5631>も買い優勢となった。このほか、ソフトバンクグループ<9984>、川崎汽船<9107>、清水建設<1803>、キヤノン<7751>、ニデック<6594>などが買われた。
一方、決算発表が嫌気されてクラレ<3405>、東レ<3402>が下げ幅を拡大したほか、台湾の鴻海が会談したと伝わった日産自<7201>とホンダ<7267>は乱高下した末、売りが優勢となった。また、SUMCO<3436>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>など半導体関連も弱い。このほか、ヤマハ発動機<7272>、エーザイ<4523>、IHI<7013>、第一三共<4568>、マツダ<7261>、オムロン<6645>などが下落した。 <FA>
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