期待インフレ率とともに長期金利が低下し、失業保険申請件数の減少なども好感されてハイテク株を中心に買いが入った。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで171円高からスタートすると、朝方には一時28411.56円(前日比313.31円高)まで上昇。
緊急事態宣言や新型コロナウイルスワクチンを巡る報道を受け、前場中ごろを過ぎると急失速する場面もあったが、後場はワクチン普及期待などを背景に再び強含んだ。
大引けの日経平均は前日比219.58円高の28317.83円となった。東証1部の売買高は10億
3796万株、売買代金は2兆3802億円だった。業種別では、その他製品、サービス業、精密機器が上昇率上位だった。一方、鉱業、石油・石炭製品、ゴム製品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の49%、対して値下がり銘柄は46%となった。
個別では、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、トヨタ自<7203>などが堅調で、ソフトバンクG<9984>やソニーG<6758>は小幅高となった。任天堂<7974>やリクルートHD<6098>、それに一部証券会社の目標株価引き上げが観測されたサイバー<4751>
は3%超の上昇。投資判断引き上げ観測のリログループ<8876>などが急伸し、テモナ<3985>やローランド<7944>が東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、レーザーテック<6920>、三菱UFJ<8306>、東京海上<8766>が2%前後の下落。INPEX<1605>などは原油相場の下落を受け、またJCRファーマ<4552>は新型コロナワクチンを巡る報道を受けて売りがかさんだ。伊藤忠<8001>との資本提携解消を発表した中部飼料<2053>
や、資金調達による潜在的な株式価値の希薄化が懸念されたサンマルクHD<3395>は東証1部下落率上位に顔を出した。
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