<動意株22日>(大引け)=サイバーダイン、新電元、日本紙など
新電元工業<6844.T>=6日続伸。12日安値390円を底にした自律反発基調にあったが、東海東京調査センターが20日付で投資判断「1」を継続し、目標株価580円に設定したことで、それに拍車がかかっているようだ。会社側は15年3月期経常利益を前期比40.7%減の65億円と予想しているが、同証券では、二輪車向け電装品や太陽光発電向け機器の好調に加えて、会社想定の為替前提を保守的として、同92億円と大幅上振れを予想している。
日本製紙<3863.T>=続伸。今週初めに5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現、上放れの機が熟している。15年3月期は昨年春先と秋口に段階的に実施した値上げ効果が発現するほか、4月からの飲料用紙容器の値上げも寄与する見通しで、営業利益は前期比4割増益の400億円予想と回復が加速する。年間配当も前期比10円増配の50円配を計画するなど株主還元姿勢にも厚い。本業以外では政策支援を背景とした太陽光発電に傾注しているが、廃棄物の間伐採を利用したバイオマス発電への取り組みなどクリーンエネルギー分野での展開が思惑材料となっている。
芝浦電子<6957.T>=急動意。同社は温度センサーに使用されるサーミスタで世界トップシェアを擁するが、自動車生産回復に伴う車載向けで高水準の需要を取り込んでおり、一部市場筋の間で底値買い対象として注目されているようだ。特に、「クリーンディーゼル車向け排ガスフィルターの温度制御に使用するセンサー需要が増勢を強めており、15年までに月産能力を現状比5割増の50万本に引き上げる予定で、中期的な業容拡大に対する期待が大きい」(証券アナリスト)という。
PALTEK<7587.T>=一時ストップ高。同社は20日に、子会社のエクスプローラが提案していた「超低遅延8K対応HEVC-ECFによるハイブリッド配信装置」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」に採択されたと発表。これを手掛かりに、ストップ高まで買われた前日の勢いが続く格好となった。
ネットワークバリューコンポネンツ<3394.T>=ストップ高。21日取引終了後に、親族が株式を保有する資産管理会社の有限会社シークスが、渡部進社長が保有する同社株式を公開買い付けすると発表したことを受け買い気が強まった。安定株主として長期的に保有することが目的で、発行済み株式総数の10.5%にあたる10万株を21日から30日までのいずれかの日に買い付ける。なお、状況の変化により、買い付け数量の一部または全部の買い付けを行わない場合もあるとしている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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