■トプコン <7732> 1,541円 (+300円、+24.2%) ストップ高
東証1部の上昇率トップ。トプコン <7732> がストップ高。株価は底値圏に位置していたこともあって、20%を大幅に超える上昇で1500円台に乗せてきた。同社は測量機やGPS関連分野で実績が高く、オプトエレクトロニクス技術を強みとしている。前週末28日取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の125億円から135億円(前期比2倍)に増額しており、これを好感する買いが集中する格好となった。スマートインフラ事業が部材不足の影響をこなし堅調を維持しているほか、欧米を中心に測量・レーザー機器の販売が好調で収益を押し上げている。
■アルプスアル <6770> 1,244円 (+184円、+17.4%)
東証1部の上昇率2位。アルプスアルパイン <6770> が続急騰、カイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げた。前週末28日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を280億円から305億円(前期比2.3倍)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高も7753億円から7850億円(同9.3%増)へ引き上げた。ゲーム機やモバイル機器に搭載されるコンポーネント製品が堅調なほか、為替が円安基調で推移していることや物流子会社の業績好調などが業績を押し上げる見通し。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年4-12月)の決算は、売上高5933億1700万円(前年同期比11.2%増)、営業利益278億7500万円(同3.2倍)だった。
■フィルC <3267> 1,030円 (+150円、+17.1%) ストップ高
フィル・カンパニー <3267> がストップ高。前週末28日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を50万株(発行済み株数の8.91%)、または5億円としており、取得期間は1月31日から2月28日まで。株価及び経営環境の急激な変動と変化に対応した機動的な資本政策を遂行することにより、株主価値や企業価値向上に資する経営施策を実行可能とするためとしている。
■オンコリス <4588> 552円 (+80円、+17.0%) ストップ高
オンコリスバイオファーマ <4588> [東証M]がストップ高。31日午後2時30分ごろ、現在開発中の新型コロナウイルス感染症治療薬「OBP-2011」に関して、オミクロン株に対する有効性を、鹿児島大学ヒトレトロウイルス学共同研究センターとの共同研究で確認したと発表しており、これが好感された。なお、同薬に関しては現在、22年の臨床試験開始を目指している。
■ホットリンク <3680> 717円 (+100円、+16.2%) ストップ高
ホットリンク <3680> [東証M]がストップ高。前週末28日の取引終了後、集計中の21年12月期の連結業績について、売上高が60億9900万円から65億7100万円(前の期比49.9%増)へ、営業利益が2億2200万円から3億5900万円(前の期2500万円の赤字)へ、最終利益が5億6600万円から7億6500万円(前の期比42.5倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。年末商戦需要やコンサルティング・アカウント運用代行などストック型サービスの新規顧客を想定以上に獲得したことで、第4四半期会計期間においてSNSマーケティング支援事業が想定を上回る伸びとなったことが要因。また、クロスバウンド事業で中国W11(独身の日)需要を予想以上に獲得したことも寄与した。
■弁護士COM <6027> 4,770円 (+570円、+13.6%) 一時ストップ高
弁護士ドットコム <6027> [東証M]が続急騰、一時ストップ高。前週末28日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を20万株(発行済み株数の0.90%)、または5億円としており、取得期間は1月31日から3月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■商船三井 <9104> 8,800円 (+770円、+9.6%)
商船三井 <9104> が続急伸。同社は31日正午に、22年3月期連結業績予想について、売上高を1兆2200億円から1兆2600億円(前期比27.1%増)へ、経常利益を4800億円から6500億円(同4.9倍)へ、純利益を4800億円から6300億円(同7.0倍)へ、年間配当予想を800円から1050円(前期は150円)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4-12月)連結経常利益は4876億9100万円(前年同期比6.7倍)だった。コンテナ船事業を運営している持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスにおいて旺盛な輸送需要が継続し、スポット賃率が想定を上回るレベルで推移しているため。加えて、自動車船やドライバルク船の需給環境改善を踏まえ、通期見通しを上方修正したとしている。
■アサヒHD <5857> 2,212円 (+181円、+8.9%)
アサヒホールディングス <5857> が続急伸。同社は28日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比13.4%増の135億円に伸びたと発表。通期計画の182億円に対する進捗率も5年平均の64.7%を上回る74.5%に達し、好感されたようだ。
■電子材料 <6855> 2,494円 (+202円、+8.8%)
日本電子材料 <6855> が続急伸。急速なリバウンド局面に移行したようだ。前場は前週末比234円高と10%を超える上昇で2526円高値引けとなった。値上がり率は東証1部のなかで上位10傑にランクインした。 半導体関連株が総じて買い戻される流れにあり、そのなか半導体検査用プローブカードを手掛ける同社株はPER10倍前後と割安感が際立っており、上値を見込んだ投資資金の流入が加速した。22年3月期業績は期初予想を大幅に増額しており、営業58%増益を見込んでいる。テクニカル的には中長期波動の分水嶺である75日移動平均線がサポートラインとなり、反騰の足場となった。
■七十七 <8341> 1,511円 (+112円、+8.0%)
七十七銀行 <8341> が続急伸。前週末28日の取引終了後、株主還元方針の策定を発表しており、これを好感した買いが入った。配当性向を23年度まで30%を目標に段階的に高めていくという。あわせて株主優待制度を導入すると発表したことも好材料視された。毎年3月末時点で3単元(300株)以上を保有する株主に対して、保有する株数に応じて、3000円から1万円相当の優待を実施する。地元特産品、寄付金またはギフトカードのいずれかが選べる。同時に発表した第3四半期累計(21年4-12月)連結決算は、経常利益263億9800万円(前年同期比22.9%増)、純利益178億6200万円(同20.2%増)だった。22年3月期通期業績予想は、経常利益295億円(前期比17.4%増)、純利益200億円(同21.4%増)の従来予想を据え置いている。
■ZOZO <3092> 3,030円 (+224円、+8.0%)
ZOZO <3092> が続急伸。同社は28日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4-12月)連結営業利益は387億7900万円(前年同期比14.8%増)と発表した。通期計画478億円(前期比8.3%増)に対する進捗率は81.1%。ZOZOTOWN事業はアクティブ会員数、ゲスト購入者数ともに前年同期比で増加し、年間購入者数も増加。PayPayモールは商品取扱高が前年同期比95.7%増、BtoB事業は同23.0%増となった。
■新日本電工 <5563> 302円 (+22円、+7.9%)
新日本電工 <5563> が続急伸。株価は今月13日に322円の戻り高値を形成後、大きく調整を強いられたが、足もと売り物を吸収しリバウンド局面に転じた。日本製鉄系の合金鉄トップメーカーだが、足もとの業績は会社側想定を大きく上回る形で好調に推移している。前週末28日取引終了後21年12月期業績の上方修正を発表、経常利益を従来予想の55億円から69億円(前期比2.3倍)に、最終利益については40億円から78億円(同3倍)と従来予想に比べ約2倍となる大幅増額となった。合金鉄事業で、高水準の製品需要に加え販売価格も高いレベルで推移していることが収益を押し上げており、これを評価する買いを呼び込む格好となった。
■郵船 <9101> 8,900円 (+600円、+7.2%)
日本郵船 <9101> が続急伸。そのほか、川崎汽船 <9107> など大手をはじめ海運株が軒並み高となった。商船三井 <9104> が31日昼ごろに22年3月期業績見通しと配当予想の大幅上方修正を発表、純利益を前期比7倍の6300億円としたほか、期末配当を750円に引き上げ年1050円とする見通しを示した。商船三井は今期に入り、通期上方修正と増配の同時発表をこれまで昨年7月と10月の2回行っており、特に7月の上方修正発表はその後の海運株物色の号砲となった経緯がある。同じく31日昼に通期上方修正を発表した川崎近海汽船 <9179> のほか、玉井商船 <9127> や乾汽船 <9308> など関連中小型株にも幅広く買いが入った。
■大同特鋼 <5471> 4,405円 (+260円、+6.3%)
大同特殊鋼 <5471> が続急伸。31日午後1時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を5200億円から5300億円(前期比28.4%増)へ、営業利益を310億円から350億円(同3.5倍)へ、純利益を220億円から260億円(同5.8倍)へ上方修正し、あわせて80円を予定していた期末配当予想を100円へ引き上げたことが好感された。ステンレス鋼を中心とした売り上げ数量の増加や、鉄スクラップ価格が想定を下回る水準で推移することが見込まれることが要因。また、第3四半期累計(4-12月)決算で、投資有価証券売却益を計上したことも寄与する。なお、年間配当は180円(前期35円)になる予定だ。第3四半期累計決算は、売上高3904億9900万円(前年同期比36.0%増)、営業利益289億1400万円(同15.5倍)、純利益222億300万円(同13.7倍)だった。
■TOWA <6315> 2,537円 (+141円、+5.9%)
TOWA <6315> が続急伸。同社は28日取引終了後、ブレードの製造及び販売を行う韓国のファイン・インターナショナル(安山市)の全株式を取得すると発表した。取得価格は非公表。今回の連結子会社化により、ファインが有する切断技術とTOWAのシンギュレーション技術を融合させ、新製品(シンギュレーション装置及びブレード)の開発、ブレード販売などTSS事業(トータル・ソリューション・サービス)の収益拡大を図ることができるとした。なお、22年3月期の連結業績に与える影響は軽微としたが、ファインの23年3月期売上高は約5億円を計画しているとした。
■OLC <4661> 19,880円 (+1,100円、+5.9%)
オリエンタルランド <4661> が続急伸。同社は28日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を2390億2000万円から2619億3900万円(前期比53.6%増)へ、営業損益を242億6000万円の赤字から76億2300万円の赤字(前期は459億8900万円の赤字)へ、純損益を175億5000万円の赤字から58億7400万円の赤字(同541億9000万円の赤字)へ上方修正すると発表した。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4-12月)連結営業損益は16億1700万円の赤字(前年同期は198億4000万円の赤字)だった。10月25日から入園者数の上限を段階的に引き上げてパークを運営しており、第3四半期(10-12月)の入園者数が予想を上回った。ゲスト1人当たりの売上高も商品販売収入を中心に好調に推移しているとした。
■リクルート <6098> 5,595円 (+290円、+5.5%)
リクルートホールディングス <6098> が続急伸。前週末28日の取引終了後、自社株に対するTOBを実施すると発表しており、これが好材料視された。TOB価格は4581円で、NTTデータ <9613> 、博報堂DYホールディングス <2433> 、TBSホールディングス <9401> 傘下のTBSテレビなどの大株主から3400万株(発行済み株数の2.06%)を上限に買い付ける。買付期間は1月31日から3月1日までで、需給面への好影響のほか、会社側の株価重視の姿勢が評価されたようだ。
※31日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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