■スポーツF <7080> 2,250円 (+400円、+21.6%) ストップ高
スポーツフィールド <7080> [東証G]がストップ高。20日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を26億5000万円から28億800万円へ、営業利益を4億円から5億7800万円へ、純利益を2億5400万円から3億7200万円へ上方修正したことが好感された。会計基準の変更に伴い対前年増減率はないものの、新卒者向けイベント売り上げや新卒者向け人財紹介売り上げの見通しを引き上げた。また、第3四半期までに中途採用ペースを抑制したことなどにより人件費などが想定を下回る見通しという。
■Eインフィニ <7692> [東証S] 4,580円 (+700円、+18.0%) ストップ高
アースインフィニティ <7692> [東証S]がストップ高。東京証券取引所が21日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われたようだ。また、日本証券金融も21日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。
■内海造 <7018> 1,254円 (+154円、+14.0%)
内海造船 <7018> [東証S]が急反騰。20日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を370億円から385億円(前期比16.5%増)へ、営業利益を5億円から7億円(同51.5%増)へ、純利益を2億円から7億円(同4.9倍)へ上方修正したことが好感された。鋼材をはじめとする資機材価格の高騰が利益を圧迫する一方、円安の影響により外貨建て工事の売上高・利益が増加することが要因としている。また、保有株式の一部を売却し投資有価証券売却益を計上することも寄与する。
■ネクストーン <7094> 4,330円 (+495円、+12.9%)
NexTone <7094> [東証G]が急反騰。同社は20日取引終了後、23年3月期第2四半期末(9月30日)時点の著作権管理楽曲数(速報値)が33万2638曲になったと発表。第1四半期末時点の30万363曲から3万2275曲増加したことが好感されたようだ。テレビやラジオでの放送が見込めるBGM作品の新規管理が拡大し、新譜の楽曲数は5万4728曲となった。また、音楽配信プラットフォームに向けた音楽・映像コンテンツのディストリビューション業務の取り扱い原盤数も順調に増加しており、第2四半期末時点では97万840原盤(第1四半期末時点は93万4416原盤)となっている。
■WSCOPE <6619> 1,809円 (+198円、+12.3%)
東証プライムの上昇率トップ。ダブル・スコープ <6619> [東証P]が続急騰、一時14.7%高の1847円まで値を飛ばす場面があった。同社は今年5月中旬を境に急速に人気化し、9月15日には3175円の高値をつけたが、その後は急反落。同社の韓国子会社の韓国新興市場への新規上場に際し、時価総額が従来予想を下回ったことを嫌気され、それをきっかけに株価はあっという間に半値以下に売り叩かれた経緯がある。当時は信用買い残が膨れ上がっていたことで投げを誘発した。ただその後は買い残の整理も進み、9月末に1100円台まで水準を切り下げた後は徐々に戻り足に転じていた。21日の株価急騰について市場では「同社の韓国子会社の株価が大幅高していることで、これが同社株の含み益拡大につながるとの思惑が買い材料となったようだ。一方、株式需給面では直近の変更報告で、複数の外資系証券が同社株の保有株比率を高めていることが判明したが、これは客注(顧客からの注文)による。おそらく急落局面で仕掛けた空売りの買い戻しなどに絡むものではないかと推察される」(中堅証券ストラテジスト)としている。
■コマースワン <4496> 947円 (+97円、+11.4%) 一時ストップ高
コマースOneホールディングス <4496> [東証G]が急騰、一時ストップ高となった。20日の取引終了後、SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供する子会社フューチャーショップが、クレジットカード決済の不正利用を検知する有料サービス「AI不正検知(アドバンストプラン) for futureshop」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。「AI不正検知(アドバンストプラン) for futureshop」はソフトバンク <9434> 子会社SBペイメントサービスとともに提供。これまでも、「futureshop」では、クレジットカード決済で疑わしい取引があった場合に受注管理画面の該当取引にアラートが表示される「AI不正検知 for futureshop」を無料で利用できていたが、「AI不正検知(アドバンストプラン) for futureshop」では、従来の機能に追加して、店舗ごとの不正利用傾向に合わせた独自のルール設定を行うことができるようになり、店舗独自の動的な不正利用対策が可能になるとしている。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。
■SEHI <9478> 234円 (+18円、+8.3%)
SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ <9478> [東証S]が急伸。20日取引終了後、23年3月期連結業績予想の修正を発表。最終利益を8億円から8億5000万円(前期比6.3%減)に上方修正した。あわせて総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.77%)、総額2億円を上限とする自社株買いを実施するとも発表。これらを好感した買いが集まった。通期の業績予想には、4-9月期においてWebメディア・イベント事業、ソフトウェア・ネットワーク事業などが堅調だったことや、業務効率の向上による利益の押し上げ効果などを反映した。
■ディスコ <6146> 33,450円 (+2,450円、+7.9%)
東証プライムの上昇率3位。ディスコ <6146> [東証P]が急反発。20日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高1392億8100万円(前年同期比20.0%増)、営業利益548億7000万円(同37.3%増)、純利益406億7300万円(同42.3%増)と従来予想の営業利益507億円を上回って着地したことが好感された。顧客の投資意欲には濃淡があるものの、 パワー半導体向けを中心に高水準の装置出荷が続いていることに加えて、中国ロックダウンなどの影響で一部に遅れが生じていた装置検収が順次進捗したことで、売上高は半期ベースで過去最高となった。また、人件費を中心に販管費は増加したものの、増収効果や為替の影響、改善活動の継続などで収益性が改善した。同時に、未開示としていた第3四半期累計(4-12月)連結業績予想を発表しており、売上高2066億円(前年同期比14.6%増)、営業利益798億円(同26.2%増)、純利益584億円(同28.3%増)を見込むとした。なお、想定為替レートは1ドル=135円、1ユーロ=130円としている。
■新都HD <2776> 97円 (+7円、+7.8%)
新都ホールディングス <2776> [東証S]が3日ぶりに急反発。同社は21日、アルミサッシリサイクル事業の大型受注を獲得したと発表しており、これが材料視されたようだ。今回受注したのはリサイクルのアルミシュレッダーとアルミサッシの輸出契約で、金額は1億2600万円。受注相手先は非開示としている。23年1月期の連結売上高に計上する見込みとしている。
■UEX <9888> 800円 (+55円、+7.4%)
UEX <9888> [東証S]が続急伸。20日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を30億~35億円(前期比41.4~64.9%増)とし、従来予想の25億~29億円から引き上げたことが好感された。売上高も従来予想のレンジから引き上げ、490億~530億円(同7.6~16.4%増)とした。上期に仕入れ価格の上昇に対応した販売価格の改定に注力したことが奏功した。
■レオパレス <8848> 290円 (+16円、+5.8%)
東証プライムの上昇率6位。レオパレス21 <8848> [東証P]が急反発。同社の入居率などを巡る一部週刊誌報道により、前日20日はストップ安まで売られたが、取引終了後に同社は「事実無根の内容であり、そうした事実はない」とするコメントを発表した。報道した出版社に対しては法的措置も視野に入れ、断固として対応する方針としている。会社側のコメントを受けた買いが集まった。
■ソシオネクス <6526> 4,965円 (+220円、+4.6%)
ソシオネクスト <6526> [東証P]が大幅続伸。株価は一時、初の5000円台に乗せた。同社は富士通 <6702> [東証P]とパナソニック ホールディングス <6752> [東証P]の部門が統合した半導体企業で、12日に東証再編後、初めてプライム市場へ直接上場を果たした。公開価格3650円を5%上回る3835円で初値をつけ、その後も順調に上昇。21日で上場8日目だが、初値からの上昇率はすでに3割に達している。20日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇したことなども追い風となった。同社は特定の顧客や製品にあわせたSoC(システム・オン・チップ)の設計・開発を行っており、 電気自動車(EV)や自動運転向けなどへの成長期待が高い。直近IPO銘柄で需給面でのシコリがなく、値動きの良さに注目した買いも流入した様子だ。
■レーザーテク <6920> 19,430円 (+850円、+4.6%)
レーザーテック <6920> [東証P]が大幅高で4日続伸、75日移動平均線を明確に上抜き1万9000円台半ばまで上昇、8月26日以来の2万円大台回復も視界に入ってきた。19日に発表されたオランダの 半導体製造装置大手のASMLホールディング
■くら寿司 <2695> 3,415円 (+135円、+4.1%)
くら寿司 <2695> [東証P]が大幅高で6日続伸。21日は前日20日比190円高の3470円まで買われる場面があり、8月15日につけた戻り高値3390円を奪回し上値指向の強さを印象づけた。円安による輸入物価の上昇もあり、今朝発表された9月の全国CPIはコア指数で3.0%と伸びが加速した。欧米ほどではないものの日本国内でも消費者にインフレが意識されやすくなっているが、外食産業の中でも回転ずしは相対的に割安感が強く、顧客ニーズを捉えやすいという見方が物色人気につながっている。また、インバウンド消費が盛り上がるなか、「回転ずしはコト消費の観点からも外国人観光客に人気が高いようだ」(中堅証券ストラテジスト)と指摘する声もある。なお、21日は「スシロー」を展開するFOOD & LIFE COMPANIES <3563> [東証P]なども上昇した。
■コシダカHD <2157> 1,085円 (+28円、+2.7%)
コシダカホールディングス <2157> [東証P]が5日ぶりに反発、一時プライム市場の値上がり率トップとなった。今月13日に好決算発表を受けマドを開けて買われた後も上値追いを一段と加速し17日に1222円の年初来高値を形成したが、その後は利益確定売りで調整を入れていた。しかし、前日終値がマドを開けて買われた13日の始値とほぼ合致する水準まで下押したことで、目先は下値限界とみた買い戻しが優勢となった。日本国内は政府の水際対策の大幅緩和に伴いインバウンド消費が再び期待される状況にあるが、カラオケは日本固有の娯楽コンテンツとして外国人観光客にもコト消費の人気上位にあり、「カラオケまねきねこ」を直営で展開する同社に追い風が意識されている。
■TOREX <6616> 2,648円 (+68円、+2.6%)
トレックス・セミコンダクター <6616> [東証P]が全体軟調地合いに逆行し3日ぶりに反発、買い優勢の展開となった。21日はヘッジファンドの買い戻し観測などから半導体主力株の戻りが顕著となったが、電気自動車(EV)向けなどで旺盛な需要があるパワー半導体関連の一角にも買いが向かった。同社は電源ICのファブレスメーカーで車載向けなどを中心に需要を開拓しているが、パワー半導体の受託製造も手掛ける。足もとの業績も好調で23年3月期第1四半期の営業利益は前年同期比2.7倍の17億4300万円と急拡大、対通期進捗率も35%と高く業績上方修正余地が指摘されている。
■チェンジ <3962> 1,958円 (+48円、+2.5%)
チェンジ <3962> [東証P]が3日ぶりに反発。20日の取引終了後、千葉銀行 <8331> [東証P]と8月に締結したDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関わる業務提携契約に基づく取り組みとして、自治体向けにデジタルと地方創生をテーマとしたイベントを メタバース空間で開催すると発表しており、これが好感された。同イベントでは、ガイアリンク(長野県茅野市)が運営する米国発メタバースプラットフォームの日本版ワールド「GAIA TOWN」を利用し、デジタルやWeb3に関する事業に特化した企業による講演とパネルディスカッションを実施する予定。また、今後はメタバース空間を活用したイベントとして、就活生向けの座談会や新米ママパパ向けの栄養学、お金について学べるイベントなどを実施するとしている。
■カナデン <8081> 1,101円 (+16円、+1.5%)
カナデン <8081> [東証P]が反発し年初来高値を更新。20日の取引終了後、集計中の23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績について、営業利益が10億円から13億円(前年同期比55.1%増)へ、純利益が6億円から10億5000万円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。半導体・デバイス分野において、産業機器関連顧客向け産業用パワーデバイスやOA機器顧客向け電子デバイス品が好調に推移し想定以上の円安の影響により伸長した。なお、売上高は従来予想の455億円(同1.1%増)で着地する見通し。
■明星工 <1976> 701円 (+8円、+1.2%)
明星工業 <1976> [東証P]が上伸。20日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が従来予想の240億円から255億円(前年同期比14.2%増)へ、営業利益が24億円から27億5000万円(同40.2%増)へ、純利益が17億円から21億円(同47.6%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。国内外で工事などの進捗が堅調に推移していることに加えて、大口工事案件の進捗に伴う収支が想定よりも改善されたことが寄与した。
■ソフトクリエ <3371> 3,245円 (+35円、+1.1%)
ソフトクリエイトホールディングス <3371> [東証P]が反発。21日の寄り前、23年3月期の配当予想について中間・期末20円の年40円から各25円の年50円(前期40円)に増額修正すると発表しており、これが好材料視された。
■コスモHD <5021> 3,860円 (+40円、+1.1%)
コスモエネルギーホールディングス <5021> [東証P]が3日ぶりに反発。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが提出した変更報告書で、同社がコスモHDの株式を買い増したことが、20日取引終了後に明らかになった。これを受け需給面の思惑が広がったようだ。保有比率は共同保有者とあわせて16.34%から17.41%に上昇した。報告義務発生日は10月13日。
※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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