■ハイテク主導での底堅さを見極める相場展開
■三菱UFJ、3Q経常利益 112.3%増 1兆8018億円
■前場の注目材料:日立造船、社長に桑原道氏、環境事業主軸に脱炭素強化
■ハイテク主導での底堅さを見極める相場展開
6日の日本株市場は、売り先行もハイテク主導での底堅さを見極める相場展開になりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが274ドル安、ナスダックは31ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が週末のインタビューで利下げを急がない姿勢を再確認したため、早期利下げ期待の後退で売りが先行した。さらに、1月のISM非製造業景況指数が予想を上回り、消費の底堅さが証明されたことで、利下げ先送り観測が強まったことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の36335円、円相場は1ドル148円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場は利下げ観測が後退し、米長期金利が上昇したことが利食い売りに向かわせたが、エヌビディアが最高値を更新するなど、ハイテク株の一角が買われており、この流れから東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が下支えとして意識されやすいだろう。米国市場の下落においても利食いの範囲内であり、嫌気売りにはつながらないと考えられる。
日経225先物はナイトセッションで一時36110円まで売られる場面が見られたが、36000円接近では下値の堅さが意識されている。その後はボリンジャーバンドの+1σ水準に接近する動きも見られており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。決算がピークを迎えるなか、積極的な上値追いの動きは限られるものの、米ハイテク株高が支援材料となるなか、ハイテク株の動向が注目される。
なお、決算では5日の取引終了後に発表した日立造<7004>、カルタHD<3688>、サンエー<2659>、荒川化学<4968>、ブレインパッド<3655>、ヤマシンF<6240>、GMOリサーチ<3695>、京王<9008>、デクセリアルズ<4980>、マルハニチロ<1333>、フライングG<3317>、内海造<7018>、神田通機<1992>、MCJ<6670>、スクエニHD<9684>、JSR<4185>、松屋フーズ<9887>、住友電工<5802>、太陽工機<6164>、カネソウ<5979>、いであ<9768>などが注目されよう。
■三菱UFJ、3Q経常利益 112.3%増 1兆8018億円
三菱UFJ<8306>が発表した2024年3月期第3四半期業績は、経常収益が前年同期比25.2%増の8兆5076.76億円、経常利益は同112.3%増の1兆8018.67億円だった。海外部門を中心に貸出金利ざやが改善。円安も寄与した。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(36354.16、+196.14)
・1ドル=148.60-70円
・SOX指数は上昇(4388.10、+51.37)
・VIX指数は低下(13.67、-0.18)
・米原油先物は上昇(72.78、+0.50)
・米国のインフレ沈静化観測
・日立造船<7004>社長に桑原道氏、環境事業主軸に脱炭素強化
・千代化建<6366>千代化・トヨタ連携、大規模水電解システム開発
・トヨタ自<7203>自荷物混載導入率4割、物流の効率化加速
・村田製作所<6981>出雲にMLCC新工場、470億円投資
・ヤマトHD<9064>新中計、26年度営業利益率6%超
・オートバックス<9832>無料傷害保険付帯の電動キックボード販売、三井住友海上と連携
・兼松<8020>物流倉庫バース予約管理、トラック運転手不足緩和
・NOK<7240>子会社の日本メクトロン、FPC一体ガスケット、車載ライダー向け提案8
・大同工業<6373>スギムラ精工の子会社化延期、生産移管手続きに時間
・京セラ<6971>小径穴あけ高精度、京セラがソリッドドリル開発
・日立建機<6305>豪でダンプ遠隔監視、鉱山自律走行を支援
・ACSL<6232>米電力会社にドローン、インフラ活用で覚書
・ニコン<7731>大気圧でミスト成膜する装置試作、温度調整機構装備
・富士通<6702>YEデジタルと物流センター関連サービスで協業
・三菱ケミG<4188>低誘電・高周波材、次世代通信機器に提案
・不動テトラ<1813>鹿島とCO2実質ゼロ以下の消波ブロック製造
・アキレス<5142>軟質ポリウレタン倍増、低環境負荷の新設備
・住友化学<4005>EV軽量化に貢献、熱・衝撃に強い液晶ポリマー提案
・石油資源開発<1662>石油資源開発など5社、福島にアンモニア新拠点検討
・ENEOS<5020>大気中CO2回収実証、脱炭素後押し
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 12月毎月勤労統計・現金給与総額(前年比予想:+1.4%、11月:+0.7%)
・08:30 12月家計支出(前年比予想:-2.0%、11月:-2.9%)
<海外>
・特になし <ST>
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