日経平均株価
始値 23186.74
高値 23203.77(09:00)
安値 23044.78(09:20)
大引け 23135.23(前日比 -244.58 、 -1.05% )
売買高 10億8504万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0673億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、米株安や円高を嫌気して下値模索続くも後半下げ渋る
2.トランプ米大統領の発言を受けて米中協議に暗雲が漂い、交渉長期化の懸念
3.日経平均の下げは指数寄与度の高いファストリの影響による部分が大きい
4.全体売買代金は2兆円台乗せ、TOPIXの下げは3ポイント安にとどまる
5.個別株物色意欲は旺盛で後半下げ渋り、値上がり銘柄数が値下がり数上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは280ドル安と3日続落した。トランプ米大統領は中国との交渉合意は大統領選後になるかもしれないと発言したことを受け、米中合意の先送り懸念が高まり、売りが優勢となった。
東京市場では、米株安や為替の円高基調を背景に日経平均株価はリスク回避の売りに押された。ただ、実質的な売り圧力は弱く、値上がり銘柄数は1100を超えた。
4日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが一時450ドル超の下げをみせるなど大きく値を崩したことで、リスク回避ムードのなかでスタート。米国ではトランプ米大統領の発言を受けて米中交渉が長期化するとの思惑が嫌気されたほか、外国為替市場でもドル売り・円買いが進み1ドル=108台半ばまで円高に振れたことがネガティブ材料となった。ただ、個別株物色の流れは健在で、後場は下げ渋る動きを示した。日経平均は240円あまり下げて着地したが、このうち指数寄与度の高いファストリが3500円の下げで日経平均を126円も押し下げており、実質的な下げ幅はそれほど大きくない。TOPIXは3ポイント安にとどまっており、東証1部の値上がり銘柄数が1170と値下がり銘柄数を大幅に上回った。売買代金は2兆円台をキープした。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が急落、資生堂<4911>も大きく下げた。任天堂<7974>も売りに押された。村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>なども下落した。木村化工機<6378>が急反落、デジタルアーツ<2326>も大幅安、トリケミカル研究所<4369>も大きく値を下げた。三櫻工業<6584>も、エア・ウォーター<4088>などの下げも目立つ。
半面、トヨタ自動車<7203>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。花王<4452>も底堅い動き。新光電気工業<6967>が商いを伴い大幅高。サインポスト<3996>はストップ高で買い物を残した。ニッカトー<5367>が物色人気となり、富士通ゼネラル<6755>、GSIクレオス<8101>、内田洋行<8057>なども上昇した。オルトプラス<3672>、日本航空電子工業<6807>なども上値を追った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、トヨタ <7203> 、NTTデータ <9613> 、積水ハウス <1928> 、住友不 <8830> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約11円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、資生堂 <4911> 、アステラス <4503> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約166円。うち126円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)不動産業、(3)建設業、(4)卸売業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)非鉄金属、(3)鉱業、(4)医薬品、(5)海運業。
■個別材料株
△システナ <2317>
0.71%を上限に自社株買いを実施。
△ラクーンHD <3031>
Amazon Fashionへの卸販売を本格スタート。
△グローバル社 <3271>
ホテルやレストラン企画・運営のPlan・Do・Seeと業務提携。
△サインポスト <3996>
無人AI決済1号店を高輪ゲートウェイ駅に開設。
△レッグス <4286>
インフルエンサープロダクションのRERAISEを買収。
△ビープラッツ <4381> [東証M]
ISID <4812> と販売パートナーシップ契約を締結。
△ニッカトー <5367>
「直径0.3ミリの微小球窒化ケイ素ボール開発」との報道。
△ミダック <6564> [東証2]
東証1部指定と株式分割を発表。
△クレオス <8101>
凸版 <7911> と生分解性プラスチックのレジ袋などを開発。
△トーセイ <8923>
前期の税引き前最高益予想を7%上乗せ、配当も5円増額。
▼エアウォータ <4088>
きょうから公募増資の価格決定期間に。
▼ファストリ <9983>
11月国内ユニクロ既存店売上高が3ヵ月連続で前年下回る。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サインポスト <3996> 、(2)新光電工 <6967> 、(3)プロト <4298> 、(4)ニッカトー <5367> 、(5)ラクーンHD <3031> 、(6)トーセイ <8923> 、(7)レイズネク <6379> 、(8)クレオス <8101> 、(9)内田洋 <8057> 、(10)グローバル社 <3271> 。
値下がり率上位10傑は(1)木村化 <6378> 、(2)デジアーツ <2326> 、(3)KHネオケム <4189> 、(4)ファストリ <9983> 、(5)トリケミカル <4369> 、(6)水戸 <8622> 、(7)本多通信 <6826> 、(8)三桜工 <6584> 、(9)エアウォータ <4088> 、(10)川崎汽 <9107> 。
【大引け】
日経平均は前日比244.58円(1.05%)安の2万3135.23円。TOPIXは前日比3.46(0.20%)安の1703.27。出来高は概算で10億8504万株。東証1部の値上がり銘柄数は1170、値下がり銘柄数は866となった。日経ジャスダック平均は3700.53円(10.72円高)。
[2019年12月4日]
株探ニュース
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