【↓】日経平均 大引け| 急反落、中東リスクを警戒し3万8000円台割れ (10月2日)
日経平均株価
始値 38136.20
高値 38213.54(09:02)
安値 37651.07(14:55)
大引け 37808.76(前日比 -843.21 、 -2.18% )
売買高 20億5194万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆3895億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反落、3万8000円台割り込む
2.取引終盤に1000円超の下げ、引け際に下げ渋る
3.中東の地政学リスク拡大でリスク回避売り誘う
4.米株市場を引き継ぎ、半導体関連の下げ目立つ
5.米株先物の下げを横目に値下がりは83%占める
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比173ドル安と4日ぶりに反落した。中東情勢の緊張でリスク回避の売りが優勢となった。
東京市場では、主力株をはじめ広範囲に売り圧力が顕在化し、日経平均株価は急反落。終値で3万8000円台を割り込んだ。
2日の東京市場は、日経平均が前日の上昇分を帳消しにする大幅な下げに見舞われた。取引終盤に1000円を超えて急落する場面もあったが、引け際にショートカバーとみられる大口買いで、結局840円あまりの下落で着地した。イランとイスラエル間での軍事衝突が拡大しており、地政学リスクの高まりを嫌気する売りがかさんだ。前日の米国株市場ではNYダウが4日ぶりに反落したが、ハイテクセクターの軟調が目立ち特に半導体関連への売りが目立った。またこれを受けて東京市場でも半導体関連など中心に利食われる銘柄が相次いだ。外国為替市場では円高がそれほど進行しなかったものの、米株価指数先物の軟調な値動きなどを横目に買い手控えムードが広がった。個別株は大型・中型・小型押しなべて売られる展開となり、プライム市場の値下がり銘柄数は全体の83%を占めている。
個別では、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>が大幅安、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、信越化学工業<4063>など半導体主力が総じて安い。ファーストリテイリング<9983>も大きく下値を探る展開。前日に続き売買代金で断トツとなった三菱重工業<7011>は朝高後に利食われ反落。日立製作所<6501>も軟調。ラクスル<4384>、ティーガイア<3738>が急落、オロ<3983>も大幅安となった。チェンジホールディングス<3962>も大きく利食われた。
半面、商船三井<9104>が頑強な値動きとなったほか、INPEX<1605>も買われた。三井物産<8031>も堅調。石油資源開発<1662>が値上がり率トップに買われ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が活況高。富士石油<5017>も値を飛ばした。日本ペイントホールディングス<4612>も株価水準を切り上げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、エーザイ <4523>、三井物 <8031>、住友鉱 <5713>、出光興産 <5019>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約15円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、TDK <6762>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約444円。
東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)鉄鋼、(4)不動産業、(5)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)電気機器、(3)銀行業、(4)保険業、(5)小売業。
■個別材料株
△INPEX <1605> [東証P]、石油資源 <1662> [東証P]
中東緊迫化で米原油先物が急伸で逆行高。
△セーラー広告 <2156> [東証S]
地方創生関連の一角として思惑。
△ジェリビンズ <3070> [東証G]
ブロックチェーンゲームの日本総代理店契約を締結。
△雨風太陽 <5616> [東証G]
地方婚活支援事業を開始し業容拡大への期待高まる。
△住友鉱 <5713> [東証P]
中東緊迫化を背景にNY金先物が上昇。
△大阪チタ <5726> [東証P]
防衛関連の一角としてスポンジチタンに関心。
△三菱自 <7211> [東証P]
「アウトランダー」好調で7~9月期米国販売42%増。
△イクヨ <7273> [東証S]
中国大手建機メーカーとEV建設機械に関する合弁会社始動へ。
△象印 <7965> [東証P]
炊飯ジャー好調で第3四半期経常利益の通期計画進捗率93%。
△センコーHD <9069> [東証P]
モルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価引き上げ。
▼あみやき <2753> [東証P]
7~9月期は営業減益で着地。
▼クラウディア <3607> [東証S]
24年8月期営業益38%減で下振れ着地。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)石油資源 <1662>、(2)大阪チタ <5726>、(3)NJS <2325>、(4)富士石油 <5017>、(5)T&Gニーズ <4331>、(6)INPEX <1605>、(7)大平金 <5541>、(8)マーケットE <3135>、(9)邦チタ <5727>、(10)コスモHD <5021>。
値下がり率上位10傑は(1)ラクスル <4384>、(2)宮越HD <6620>、(3)ティーガイア <3738>、(4)Jディスプレ <6740>、(5)ミマキエンジ <6638>、(6)オロ <3983>、(7)日本マイクロ <6871>、(8)あみやき <2753>、(9)ナガイレーベ <7447>、(10)チェンジHD <3962>。
【大引け】
日経平均は前日比843.21円(2.18%)安の3万7808.76円。TOPIXは前日比38.82(1.44%)安の2651.96。出来高は概算で20億5194万株。東証プライムの値上がり銘柄数は248、値下がり銘柄数は1370となった。東証グロース250指数は644.58ポイント(21.21ポイント安)。
[2024年10月2日]
株探ニュース
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