【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、半導体関連が売られ後場失速 (11月12日)
日経平均株価
始値 39642.78
高値 39866.72(10:45)
安値 39137.89(14:07)
大引け 39376.09(前日比 -157.23 、 -0.40% )
売買高 24億6006万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆0158億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、後場に値を崩す展開に
2.前日の欧米株全面高を好感し、午前中は買い優勢
3.NYダウなど主要指数は最高値もSOX指数は下落
4.半導体株安が相場の重荷、米国の対中規制を警戒
5.半導体関連は10兆円公的支援表明も材料視されず
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比304ドル高と続伸した。トランプ次期政権が打ち出す減税や規制緩和に対する期待から買いが優勢となった。
東京市場では、前場に日経平均株価が高かったものの、後場に入り主力株中心に売りがかさみマイナス圏に沈んだ。ただ、取引終盤は下げ渋った。
12日の東京市場は、前場はリスク選好の地合いだった。前日の欧米株市場がほぼ全面高商状だったことで、この流れを引き継ぎ主力株など総じて買い優勢で始まったが、後場に入ると先物主導で値を崩した。前日の米国株市場でNYダウが300ドルあまり上昇し最高値を更新するなど主要株価指数は堅調だったが、半導体関連が安く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は下値を探る展開となった。米政府による対中輸出規制強化の動きが半導体株安に反映され、東京市場もこの影響を受け同関連株の下げが目立った。石破首相が半導体やAIに10兆円規模の公的支援を表明したが、マーケットではこれを好感する動きとはならなかった。一方、銀行株は強い動きで全体指数を下支えした。なお、TOPIXは小幅ながらプラス圏で着地している。
個別では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手が軒並み軟調。フジクラ<5803>も利益確定売りに押された。ソフトバンクグループ<9984>、日立製作所<6501>が冴えず、キーエンス<6861>も下落した。アルバック<6728>、アンビスホールディングス<7071>は急落、ツバキ・ナカシマ<6464>も大幅安。ヤクルト本社<2267>の下げも目立った。コーセー<4922>も値を下げた。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが堅調、古河電気工業<5801>が商いを伴い上値追い。リクルートホールディングス<6098>が物色人気、ルネサスエレクトロニクス<6723>も大きく買われた。楽天グループ<4755>が上昇、このほかI-PEX<6640>の急騰が続いている。西本Wismettacホールディングス<9260>、ブレインパッド<3655>、SWCC<5805>などがストップ高となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、ファストリ <9983>、TDK <6762>、KDDI <9433>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約123円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、テルモ <4543>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約190円。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)ゴム製品、(3)建設業、(4)サービス業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)石油石炭製品、(3)医薬品、(4)繊維製品、(5)化学。
■個別材料株
△清水建 <1803> [東証P]
今期業績・配当予想を増額し上限3.73%の自社株買い発表。
△東亜建 <1885> [東証P]
大型工事の利益率改善で今期は一転最終増益の見通し。
△ピクスタ <3416> [東証G]
24年12月期第3四半期の業績と初配予想を発表。
△大和重 <5610> [東証S]
1株1620円でMBO。
△楽天銀 <5838> [東証P]
金利収入増加で今期業績予想を上方修正。
△石川製 <6208> [東証S]
9月中間期最終益5.6倍で会社計画を上振れして着地。
△GCジョイコ <6249> [東証S]
配当予想増額と立会外での自社株買いを評価。
△日産自 <7201> [東証P]
エフィッシモ系の株式保有の思惑。
△カヤバ <7242> [東証P]
上限18.4%の大規模な自社株買いと株式2分割を発表。
△ウィズメタク <9260> [東証P]
MBO発表でTOB価格1930円にサヤ寄せ。
▼コーセー <4922> [東証P]
中国事業の構造改革に伴う事業整理損を計上。
▼ツバキナカ <6464> [東証P]
需要回復の遅れで今期下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)I・PEX <6640>、(2)ウィズメタク <9260>、(3)清水建 <1803>、(4)ブレインP <3655>、(5)武蔵精密 <7220>、(6)SWCC <5805>、(7)東亜建 <1885>、(8)ケイアイ不 <3465>、(9)日産自 <7201>、(10)カヤバ <7242>。
値下がり率上位10傑は(1)アルバック <6728>、(2)アンビスHD <7071>、(3)メック <4971>、(4)ツバキナカ <6464>、(5)奥村組 <1833>、(6)ヤクルト <2267>、(7)DOWA <5714>、(8)コーセー <4922>、(9)双葉電 <6986>、(10)芝浦 <6590>。
【大引け】
日経平均は前日比157.23円(0.40%)安の3万9376.09円。TOPIXは前日比1.84(0.07%)高の2741.52。出来高は概算で24億6006万株。東証プライムの値上がり銘柄数は800、値下がり銘柄数は784となった。東証グロース250指数は631.50ポイント(0.12ポイント高)。
[2024年11月12日]
株探ニュース
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