■GEI <9212> 894円 (+148円、+19.8%) 一時ストップ高
Green Earth Institute <9212> [東証G]が3日続急騰。24日午前10時ごろ、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託を受けている事業の実証拠点について16日に一部稼働を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。同社が委託を受けているのは、「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発/生産プロセスのバイオファウンドリ基盤技術開発」(バイオファウンドリ事業)。今回、同事業の拠点のうち、同社研究所のサテライト拠点であるかずさインキュベーションセンターと、三井化学 <4183> [東証P]の茂原分工場にあるバイオエンジベンチの2ヵ所が稼働を開始したという。来春には、新設のバイオファウンドリ研究所(仮称)が稼働する予定としている。
■ランシステム <3326> 510円 (+80円、+18.6%) ストップ高
ランシステム <3326> [東証S]がストップ高。23日の取引終了後、AOKIホールディングス <8214> [東証P]と複合カフェ事業で資本・業務提携すると発表しており、これを好感した買いが膨らんだようだ。AOKIHDは傘下で複合カフェ「快活CLUB」を展開しており、ランシステムが持つチェーンストア向けシステムソリューションの利活用をはじめ、店舗運営やシステムに関するノウハウの共有を図っていく。この提携に伴いAOKIHDはランシステムが実施する第三者割当増資を引き受け、既にグループ会社が保有している持ち分と合わせて同社株の49.19%を握る筆頭株主となる見通しだ。あわせて、ランシステムは従来未定としていた22年6月期業績予想を発表。売上高を前期比12.2%減の43億2000万円、最終損益を前期から赤字幅縮小の6億8000万円の赤字とした。
■ミット <4016> 707円 (+100円、+16.5%) ストップ高
MITホールディングス <4016> [東証S]がストップ高。同社は24日、NTTドコモ(東京都千代田区)の「ビジネスdXストア」に、子会社のビーガルが手掛けるデジタルブッククラウドサービス 「Wisebook ONE」をOEM提供し、6月1日から「dX電子カタログ」のサービス名で提供すると発表。「ビジネスdXストア」は、ビジネスdアカウント1つで、さまざまなジャンルのSaaSを利用でき、主に中堅・中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を支援するサービス。「dX電子カタログ」を導入することで、社内外の資料やカタログをまとめて電子ブック化して管理・運用できるようになり、会社まるごとのデジタル化が実現できるという。
■玉井船 <9127> 1,805円 (+154円、+9.3%)
玉井商船 <9127> [東証S]が3日続急伸。同社は日本軽金属ホールディングス <5703> [東証P]を筆頭株主とする 海運会社で、外航を主力としアルミニウム原料船のほか穀物輸送が収益の柱となっている。世界的な穀物市況の需給逼迫で市況高の恩恵を享受しており、23年3月期は営業利益段階で前期比17%増の18億円と大幅な伸びを見込む。時価予想PERが3倍未満、PBRも0.5倍台と株価指標面からの割安感が強い。信用買い残も16万株程度と低水準で株式需給面も上値の軽さを示唆している。
■東京計器 <7721> 1,236円 (+85円、+7.4%)
東証プライムの上昇率トップ。東京計器 <7721> [東証P]が6日続急伸と気を吐いた。前日23日の日米首脳会談で岸田首相は防衛費の増額について言及、 防衛関連株の一角が買われているが、市場では「実際に防衛省との取引増加が全体業績に与える影響の大きい銘柄に買いが向かっている」(準大手証券ストラテジスト)としており、三菱重工業 <7011> [東証P]など大型主力銘柄への投資資金誘導が顕著となった。そうしたなか、東京計器は防衛市場向けのレーダー機器などの航空機搭載用電子機器や艦艇向け航法装置などの開発・生産で高い実績を持っており、22年3月期は売上高全体の3分の1を防衛・通信機器部門が占めている。「現実的なアプローチでも(東京計器は)防衛関連の有力株としてみなされている」(同)との見方が示されていた。
■メディネット <2370> 52円 (+3円、+6.1%)
メディネット <2370> [東証G]が3日続急伸。同社は23日、自己脂肪組織由来の間葉系幹細胞(ASC)の細胞加工技術を確立したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。ASCは、移植片対宿主病(GVHD)や脊髄損傷、クローン病に伴う複雑痔ろうの治療製品として臨床使用されており、骨や軟骨に対する疾患、心臓疾患、肝疾患、糖尿病などに対する臨床研究も進められ、さまざまな疾患に対する間葉系幹細胞治療への期待が高まっている。同社は現在、ASCの非臨床試験を実施しており、今後、安全性に関するデータが取得できた段階で、免疫細胞と同様、受託製造メニューに加え、事業の拡大を目指すとしている。
■DMG森精機 <6141> 1,921円 (+89円、+4.9%)
東証プライムの上昇率4位。DMG森精機 <6141> [東証P]が大幅高で6日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は23日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」を継続するとともに目標株価を2700円から2900円に引き上げた。ウクライナ問題でも欧州は堅調であり、過去最高益が続くことを評価している。具体的には、高付加価値化で収益性改善が進んでおり、自動化・脱酸素を事業機会に中期的に業績拡大が続くと予想。第1四半期(1-3月)決算を経て、(1)欧州を含む主要地域で好調な受注が継続(2)価格転嫁や受注採算向上で収益性改善が進展(3)部品内製化や部品調達の企業努力で供給律速が深刻化していない――の3点を確認。同証券では、22年12月期の連結営業利益を従来予想の460億円から488億円(会社予想450億円)に、23年12月期の同利益を564億円から580億円に上方修正している。
■シンワワイズ <2437> 585円 (+27円、+4.8%)
Shinwa Wise Holdings <2437> [東証S]が全般地合い悪のなか大幅続伸し600円台復帰をうかがう展開となった。材料株特有の人気素地を開花させ、個人投資家など短期筋の買いを誘引したようだ。株価は日々荒い値動きながら下値を徐々に切り上げており、その日の高安に関係なく陽線が多いことも特徴だ。美術品公開オークションの企画・運営で業界首位に位置する。時流を捉え投資サロンやアートファンドの組成にも積極的に取り組むほか、NFTアートオークションを開催し成功を収めるなどで話題となった。子会社を通じて仮想空間における江戸の町「江戸バース」製作に取り組んでおり、来年にもテスト版を公開する方針にある。
■メディアS <4824> 352円 (+15円、+4.5%)
メディアシーク <4824> [東証G]が3連騰。同社は24日、QRコード/バーコードリーダー「アイコニットLite」を全世界に向けて提供を開始したと発表。「アイコニットLite」は、独自開発したQR/バーコード読み取りエンジン「Camreader」を搭載した完全無料のスマートフォンアプリ。カメラをかざしただけですぐに反応し、ゆがみ、汚れ、一部欠損のあるバーコードなども読み取ることができるという。
■アイリッジ <3917> 790円 (+26円、+3.4%)
アイリッジ <3917> [東証G]が大幅反発。同社は23日、自社提供するノーコードAlexaスキル開発運用クラウド「NOID(ノイド)」を活用し、森永乳業 <2264> [東証P]が25日から順次提供を開始する「育児相談」などのAlexaスキル7種を開発支援したことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。「NOID」は、ノーコードで簡単にAlexaスキルが作れるクラウドサービスで、WebブラウザからNOID管理画面にアクセスし、画面に従ってマウス操作あるいはテキスト入力していくだけで、スキルの制作からストア公開までワンストップで行うことが可能。同社は今後、離乳食のレシピスキルの対応レシピ数増加を予定しているほか、利用動向をみながら機能追加なども検討するとしている。
■フォーバルR <9423> 102円 (+3円、+3.0%)
フォーバル・リアルストレート <9423> [東証S]が大幅高で3日続伸。23日の取引終了後、25年3月期に売上高26億3700万円(22年3月期21億5300万円)、営業利益1億4000万円(同5200万円)を目指す中期経営計画を発表しており、これを評価した買いが入った。不動産物件の仲介から内装工事、各種インフラの整備やオフィス機器・什器の手配までを行うオフィス移転のワンストップサービスを引き続き強化するほか、相場情報や空室情報の提供などで顧客企業の囲い込みを図るなどし、収益拡大を目指すとしている。
■Jグループ <3063> 556円 (+11円、+2.0%)
ジェイグループホールディングス <3063> [東証G]が3日続伸。23日の取引終了後、創業25周年記念株主優待を実施すると発表。実施回数は、通常の優待と同じく年2回。今年の2月28日と8月31日を基準日とし、それぞれの時点で100株以上保有している株主が対象となる。保有株数に応じ、通常の株主優待に加えて1000円から3000円分の食事券が贈呈される。
■芝浦電子 <6957> 5,580円 (+80円、+1.5%)
芝浦電子 <6957> [東証S]が3日続伸。同社は23日取引終了後に、中期経営計画(2022~24年度)を策定したと発表。最終年度となる25年3月期の連結売上高目標を410億円(23年3月期予想は330億円)としていることが好感されたようだ。25年3月期の売上高営業利益率の目標は20.0%以上(同18.2%)、ROE(自己資本利益率)の目標は15.0%以上(同13.0%以上)に設定。事業拡大のために積極的な設備投資を継続し、配当については十分な自己資本を維持しつつ、長期にわたって安定的・継続的に実施(ROEや自己資本配当率の水準も考慮)するとしている。
■BBSec <4398> 1,202円 (+18円、+1.5%)
ブロードバンドセキュリティ <4398> [東証S]が3日続伸。24日午前10時ごろ、アマゾンウェブサービス(AWS)の「AWSセレクトティアサービスパートナー」に認定されたと発表しており、これが好感された。AWSセレクトティアサービスパートナーとは、トレーニングと認証を受けた技術者チームを抱え、AWSを活用した実績のあるパートナーであることの証明。この認定を受けることで、クラウドサービスへの移行を希望する顧客に迅速なコンサルティングやマネージドといったプロフェッショナルサービスを提供することが期待されている。
■郵船 <9101> 10,370円 (+130円、+1.3%)
日本郵船 <9101> [東証P]が3日続伸。そのほか、商船三井 <9104> [東証P]など大手をはじめ海運株に買いが目立った。業種別騰落でも、「海運」はTOPIX採用銘柄ベースで33業種中、断トツの上昇率を示した。低PER、低PBR、高配当利回りと三拍子揃ったバリュー株としての素地が注目されているが、直近では日米首脳会談を経て、米国による中国製品への関税引き下げの思惑が浮上、これが中国経済減速懸念を緩和させ、グローバル物流需要にも好影響を与えるとの思惑が広がっている。コンテナ船市況は依然として高止まりした状況にあるほか、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も4月中旬以降一貫した上昇トレンドを描いており、「複数の切り口で海運株の優位性が高まっている」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれる。
■いい生活 <3796> 387円 (+5円、+1.3%)
いい生活 <3796> [東証S]が続伸。23日の取引終了後に発表した4月度の月次概況(速報)で、クラウドソリューション事業の売上高が前年同月比5.7%増の2億500万円となり、2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。サブスクリプション売り上げが同3.0%増となり、ソリューション売り上げも同29.2%増と伸長したことが寄与した。
■コスモスイニ <8844> 424円 (+5円、+1.2%)
コスモスイニシア <8844> [東証S]が続伸。23日の取引終了後、上限を40万株(発行済み株数の1.18%)、または2億円とする自社株買いの実施を発表しており、これが好感されたようだ。取得期間は6月29日から来年2月28日まで。譲渡制限付き株式報酬制度の変更に伴い、割り当て対象者へ交付する株式を確保するため。6月28日開催予定の定時株主総会に同制度の改定に関する議案を付議するという。
■三菱重 <7011> 4,890円 (+51円、+1.1%)
三菱重工業 <7011> [東証P]が3日ぶりに反発。そのほか、IHI <7013> [東証P]など防衛関連の主力銘柄に位置づけられる総合重機メーカーが堅調となった。前日23日に行われた日米首脳会談では、その共同声明で「台湾海峡の平和と安定の重要性」を改めて確認するとともに、バイデン氏は記者会見で中国が台湾に侵攻した場合、軍事的に防衛に関与する姿勢を強く示した。また、日米両国は同盟の抑止力及び対処力の強化で一致し、岸田首相は防衛費の大幅な増額を確保する決意を示しており、関連株への投資資金流入を促す格好となった。
※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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