前引け：全面安、国内機関投資家の売り観測が浮上

　前引けの日経平均株価は120.14円安の10280.33円、TOPIXは8.84ポイント安の900.91ポイントで終了。東証1部の値上がり銘柄数は384、値下り銘柄数は1139。出来高は7億4114万株、売買代金は5166億円でした。

　米国では、オバマ大統領が医薬品メーカーへの税負担増やブランド薬メーカーの交渉禁止などを提案したため医薬品株が売られ、天然ガスと金属相場の下落を受け商品関連株も下落。日本では、昨日急騰の反動に加え、円相場の強含み、国内機関投資家の売り観測もあり、日経平均・TOPIXともに本日の安値で前場の取引を終了しました。

　個別では、クレディスイス証券がレーティングを「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」へ、目標株価を900円から1160円へ、それぞれ引き上げたセガサミーHD<6460.T>、バークレイズ証券がレーティングを「イコールウエイト」から「オーバーウエイト」へ、目標株価を350000円から420000円へ、それぞれ引き上げたカカクコム<2371.T>、2009年度9カ月決算で当期純利益の進捗率が83％超過、1対2の株式分割＆増配を発表した寿スピリッツ<2222.Q>、期末配当を従来計画の2円から4円に増配すると発表したリンガーハット<8200.T>、10年3月期の連結純利益は従来計画を32％上回る3億7000万円と発表した京写<6837.Q>などが上昇しました。

　半面、キャピタル・ガーディアン・トラスト・カンパニーが保有比率を5％から4.84％に減らしたことが判明した三浦工業<6005.T>、1株当たり3000円としていた10年2月期末の配当予想を未定に変更したローソンエンターメディア<2416.Q>、2010年12月期の連結経常利益が前期比57％減の32億円との見通しを発表した三井海洋開発<6269.T>、いちよし経済研究所がレーティングを「A」から「B」へ、フェアバリューを145000円から98000円へ、それぞれ引き下げたゲンダイエージェンシー<2411>などが下落しました。

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