＜動意株・２６日＞（大引け）＝ＩＲジャパンＨＤ、ヤマダＳ×Ｌ、リブセンスなど

　アイ・アールジャパンホールディングス＜6035.T＞＝一時ストップ高。ファナック＜6954.T＞が株主との対話窓口となる「ＳＲ（シェアホルダー・リレーションズ）部」を４月１日付で新設すると発表。このＳＲ部の事務運営をＩＲジャパンＨＤに委託されることが注目されている。また、敵対的ＴＯＢや株主総会での委任状争奪戦（プロキシーファイト）が今後、増加が予想されるなか、同社の活躍余地は広がるとの期待も出ている。大塚家具＜8186.T＞のプロキシーファイトでも、大塚勝久会長側の株主コールセンターを同社が請け負っているようだ。

　ヤマダ・エスバイエルホーム＜1919.T＞＝急反発。あす２７日に「機関投資家向け構造改革説明会」が開催されることから、発表される構造改革の内容への期待感が強まっているようだ。今月７日には日本経済新聞で、親会社のヤマダ電機＜9831.T＞が住宅事業をテコ入れし、ヤマダＳ×Ｌの２１年２月期の売上高を１５年２月期見込み比約２倍の１０００億円まで伸ばしたい考えと報じられており、業容拡大への期待感が改めて高まっている。

　リブセンス＜6054.T＞＝反発。同社は２５日の取引終了後、フルフィルメント型Ｅコマース（ＥＣ）サイトを運営するｗａｊａ（東京都港区）の発行済み株式総数の７１．７％を取得し、子会社化することを発表、これを好感している。ｗａｊａ社はファッション領域を中心に複数のＥＣサイトを運営しており、ＣｔｏＣのＥＣサイト「ｗａｊａ」は、世界６０カ国超からバイヤーが仕入れたユニークな商品を購入できるサイトとして高く評価されている。

　大塚家具＜8186.T＞＝３日ぶり反発。同社の経営の主導権を巡り大塚勝久会長と大塚久美子社長は、あす２７日に開催される株主総会に向けて委任状争奪戦（プロキシーファイト）を繰り広げているが、勝久会長の事務局は２５日、大株主であるフランスベッドから株主提案に賛同する委任状を受け取ったと発表した。フランスベッドは大塚家具の約３％の株式を保有している。米運用会社や米議決権行使助言会社は社長側への支持を表明。これまでの両サイドの支持はともに２割前後とみられ、あすの株主総会で決着がつくことになる。

　シリコンスタジオ＜3907.T＞＝続伸。きょうは東証１部の主力株中心にこれまでのリスクオン相場の反動安局面にあり、「個人投資家などの短期資金は緊急避難的に値動きの軽い直近ＩＰＯ銘柄に向いている」（市場関係者）という。同社は２月２３日にマザーズ市場に新規上場したばかりで、スマートフォン向けゲームや映像などの基盤ソフト開発を手掛け、成長期待が強い。３月６日に１万９６６０円の高値をつけてからは急な調整を余儀なくされたが、目先は上場初日の１万円割れ水準まで下がっていたこともあって、格好の押し目買い対象となった。

　東邦チタニウム＜5727.T＞＝続伸。これまで低迷していたスポンジチタンの出荷が回復傾向にあり、「主力の若松工場の稼働率もフル生産状態に近い状況にある」（業界担当アナリスト）という状況。１５年３月期は３０億円の営業赤字見通しだが、来期１５～３０億円程度の黒字化を見込む声も強く、株価は来期業績回復を先取りするかたちで底離れの様相だ。２０１１年２月には２６９９円まで買われた経緯があり、天井の高さも短期資金の買いの根拠となっている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）