日経平均は続伸、中国経済政策への期待感で買われるも上値重い
米国株下落も為替の円安推移や中国経済政策期待などを材料に、東京市場はやや買い優勢で取引を開始。日経平均は39400円台まで上昇したが、買い一巡後は昨日同様、上値は重く上げ幅を縮小した。先物市場では、週末の12月先物・オプション特別清算値(SQ値)に絡んだ売買がメインとなり指数の方向感は乏しい。11日の米消費者物価指数発表を前に、やや様子見姿勢が強まった。
大引けの日経平均は前日比207.08円高(+0.53%)の39367.58円となった。東証プライム市場の売買高は17億206万株。売買代金は3兆9325億円。業種別では、卸売、鉄鋼、電気機器、輸送用機器、海運などが上昇した一方、保険、電気・ガス、非鉄金属、その他製品、医薬品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は42.7%、対して値下がり銘柄は53.1%となっている。
日経平均採用銘柄では、証券会社のポジシティブなレポートが材料視されてディスコ<6146>が堅調推移。銅価格上昇が影響して住友金属鉱山<5713>が買われたほか、中国経済政策期待から資生堂<4911>、安川電機<6506>、TOTO<5332>、オムロン<6645>など中国関連銘柄が買われた。このほか、住友ファーマ<4506>、ソニーグループ<6758>、丸紅<8002>、ルネサスエレクトロニクス<6723>などが上昇した。
一方、足元買われていた楽天G<4755>が売られたほか、フジクラ<5803>、古河電工<5801>など電線株もさえない。また、柏崎刈羽原発の再稼働が24年度内困難と伝わったことで三菱重工<7011>など原発関連の一角が売られた。このほか、日立<6501>、第一三共<4568>、富士電機<6504>、太平洋セメント<5233>、協和キリン<4151>、コムシスHD<1721>などが下落した。
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