日経平均は3日続伸、買い一巡後は岸田首相不出馬で方向感乏しい展開に
米国株高を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄付き後の日経平均は3
6600円台まで上げ幅を拡大する場面も見られたが、前日までの上昇に対する反動が意識されて上値の重い展開に。買いが止まったタイミングで、「岸田首相が9月総裁選不出馬」と伝わったことから、日経平均は前日比マイナス圏に突入する場面も見られた。3日続伸で取引を終えたが、方向感に乏しい地合いとなった。
大引けの日経平均は前日比209.92円高(+0.58%)の36442.43円となった。東証プライム市場の売買高は19億7924万株。売買代金は4兆7016億円。業種別では、輸送用機器、保険業、非鉄金属、その他製品、ゴム製品などが上昇した一方、精密機器、倉庫・運輸関連業の2セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は74.3%、対して値下がり銘柄は22.4%となっている。
日経平均採用銘柄では、決算内容が材料視されてサッポロHD<2501>が大幅高となったほか、国内証券会社のポジティブなレポートを受けてフジクラ<5803>が買われた。また、第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>、MS&AD<8725>など保険株が上昇。このほか、ソシオネクスト<6526>、三越伊勢丹HD<3099>、コニカミノルタ<4902>、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、レゾナックHD<4004>が買われた。
一方、メルカリ<4385>が決算発表を受けて成長鈍化懸念が意識されて大幅安となったほか、シチズン<7762>も決算が嫌気されて売られた。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>は買い優勢後に失速し、前日比マイナス圏に沈んだ。このほか、コムシスHD<1721>、日東電工<6988>、日立<6501>、大林組<1802>、HOYA<7741>、ニトリホールディングス<9843>、信越化学<4063>が下落した。
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