20日の株式相場見通し=反発か、米株高受け市場センチメント改善へ
20日の東京株式市場は主力株などをはじめ買い先行の地合いが予想される。日経平均株価は前日に終始軟調な展開で特に後場に入って下値模索の動きを強めたが、きょうは4月中旬から今月中旬にかけてのV字回復相場に出遅れた向きの押し目買いを誘導し、切り返す可能性が高そうだ。前日は欧州株市場が高安まちまちの展開で独DAXは続伸し連日の最高値更新となったが、仏CAC40は小幅ながら軟調だった。一方、米国株市場は米株価指数先物の下落を引き継いで朝方はリスク回避ムードが強かったものの、午後の取引で買い優勢に転じた。米格付け会社ムーディーズ・レーディングスが前週末16日に米国債の信用格付けを従来の「Aaa」から「Aa1」に一段階引き下げたことが米長期金利の上昇につながり、これが嫌気されNYダウは朝方に300ドルを超えて下落する場面があった。ただ、下値は頑強でその後は売り買いが交錯し下げ渋る動きをみせている。米長期金利は思ったほど水準を切り上げずに低下に転じたことで、投資家の過度な不安心理が後退した。また、ウクライナ情勢についてトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の電話協議で進展があったことが伝わり、景気敏感株を中心に買い戻しを誘った。個別ではヘルスケア大手のユナイテッドヘルス<UNH>が戻り足を強め、ダウの押し上げに寄与している。東京市場ではここ日経平均が上昇一服感からの調整を強いられていたが、前日まで4日続落したことで押し目買いが入りやすくなっている。ムーディーズの米国債の格下げ自体にサプライズ感はなく、マーケットへの影響は限定的との見方が強い。ただ、外国為替市場でここ再び円高傾向にあり、これが輸出セクターを中心に上値を重くする可能性がある。
19日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比137ドル33セント高の4万2792ドル07セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同4.361ポイント高の1万9215.463だった。
日程面では、きょうは4月の首都圏マンション販売、4月の主要コンビニエンスストア売上高など。海外では5月の中国最優遇貸出金利決定、G7財務相・中央銀行総裁会議(~22日)、豪中銀の政策金利発表など。
出所:MINKABU PRESS
19日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比137ドル33セント高の4万2792ドル07セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同4.361ポイント高の1万9215.463だった。
日程面では、きょうは4月の首都圏マンション販売、4月の主要コンビニエンスストア売上高など。海外では5月の中国最優遇貸出金利決定、G7財務相・中央銀行総裁会議(~22日)、豪中銀の政策金利発表など。
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