東京株式（前引け）＝反発、海外株高追い風にリスク選好ムード

　１２日前引けの日経平均株価は前営業日比１２１円１５銭高の１万６８５６円２７銭と反発。前場の東証１部の売買高概算は９億５１２７万株、売買代金概算は１兆１１３４億円。値上がり銘柄数は１１６１、対して値下がり銘柄数は６５８、変わらずは１５３銘柄だった。

　きょう前場の東京株式市場は、再びリスクを取る動きが強まった。前日の欧米株市場が総じて高く、米国市場ではＮＹダウをはじめ主要指数が揃って史上最高値を更新、原油先物も大きく買われ、外国為替市場でも円安傾向となったことから、主力株中心に買い優勢の展開となった。祝日と週末の谷間で市場参加者不足も指摘され、買い一巡後は上値も重くなった。きょうはオプションＳＱの算出日で売買高が膨らんだものの、１０億株に届かなかった。

　個別では好決算発表銘柄への物色意欲が旺盛。業績予想増額の森永製菓<2201.T>がストップ高に買われ、好決算と自社株買い発表のケネディクス<4321.T>も商いを膨らませて大幅高、ディー・エヌ・エー<2432.T>なども人気。テンプホールディングス<2181.T>、日本ペイントホールディングス<4612.T>なども高い。半面、決算発表が低調だった銘柄への売り圧力も強く、ネクソン<3659.T>が急落したほか、ワイエイシイ<6298.T>、ソディック<6143.T>などの下げも目立つ。ジャパンディスプレイ<6740.T>も安い。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）