【売り】ケミプロ化成:今買うのは危険? 決算は絶好調だがPER86.4倍と過熱感も。データ的には…

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最新投稿日時:2015/12/01 08:43 - 「【売り】ケミプロ化成:今買うのは危険? 決算は絶好調だがPER86.4倍と過熱感も。データ的には…」(中原良太)

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【売り】ケミプロ化成:今買うのは危険? 決算は絶好調だがPER86.4倍と過熱感も。データ的には…

著者:中原良太
投稿:2015/12/01 08:43

【ケミプロ化成の注目ポイントは全てで3つ!】

ポイント1:米アップルがiPhoneの表示装置用に有機ELパネルを採用
ポイント2:決算は絶好調だがPERは86.4倍、PBRは1.36倍、配当利回りが0.79%と割高
ポイント3:ここ5日間で株価は118.62%も上昇、データ的にも売りが郵政

以上の3点の理由から、私は同社株の値下がりを不安視しています。

同社の事業内容や、各注目ポイントについては、以下でご説明します。では早速、以下をご覧ください。

【ケミプロ化成とは?】

まず、同社の事業内容から説明します。

ケミプロ化成は、紫外線吸収剤などを製造する化学メーカーです。他にも、防錆剤、木材保存薬剤などを製造しています。

以上が、同社の詳しい事業内容です。

次に、同社の1つ目の注目ポイント(最新トピック)についてご紹介します。では、以下をご覧ください。

【ポイント1:ケミプロ化成の最新トピック!】

ここでは、同社の最新トピックについて触れ、同社株の中長期的な見通しについて分析していきます。

米アップルがiPhoneの表示装置用に有機ELパネルを採用すると報道されたことなどを材料に、有機EL用薬剤などを製造する同社にも注目度が高まっています。

以上が、同社に関する1つ目の注目ポイント(最新トピック)の詳細です。

次に、同社の2つ目の注目ポイント(決算書の内容)についてご紹介します。では、以下をご覧ください。

【ポイント2:ケミプロ化成の決算書を読むと…?】

ここでは、同社の決算書の内容について触れ、業績面・価格面において、中長期的な投資魅力度について分析していきます。

まず、業績面では、2016年3月期第2四半期累計における連結経営成績は、

・売上高:4,516百万円(前年同期比+9.3%)
・営業利益:96百万円(前年同期比+71.4%)
・経常利益:48百万円(前年同期▲4百万円)
・純利益:31百万円(前年同期比10倍)

となり、好調です。今後の業績拡大にも期待が持てるため、これから中長期にわたって株価が下がりにくいことが見込めます。

次に、価格面では、PERは86.4倍、PBRは1.36倍、配当利回りが0.79%であるため、同業他社とくらべて割高だと考えられます。今後は、同業他社よりも株が売られやすいリスクがあるため、下がりやすくなっていると考えられます。

以上の2点より、業績は好調なものの、既に割高な同社株は中長期的に保有することで、下落しやすいと考えられます。長期保有を考えている方は、事前に同社のリスクを調べ、注意しておく必要があるでしょう。

以上が、同社に関する2つ目の注目ポイント(決算書の内容)です。

次に、同社の注目ポイントの3つ目(チャート分析の内容)についてご紹介します。では、以下をご覧ください。

【ポイント3:ケミプロ化成をチャート分析すると…?】

ここでは、同社のチャートを分析し、需給・投資家心理の面において、短期的な投資魅力度について分析していきます。

同社の株価は、ここ5日間で株価は118.62%も上昇しており、過度に株が買い込まれています。今回のような上昇があった場合は、翌日の日中に株価が反落するおそれが高まると考えられます。

参考までに、同社株と似たような値動きをした株は、過去15年間の統計上、反落しやすかったことが分かっています。参考までに、以下の検証結果をご覧ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
検証期間:2000年1月1日〜2015年11月30日
→ 似た値動きが起きた回数:398回
→ そのうち、翌日の日中に値上がりした回数:99回
→ そのうち、翌日の日中に値下がりした回数:299回
→ 1度あたりの平均株価変動率:-6.51%
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上記が、同社株と似たような値動きをした株の、翌日日中の値動きを集計した結果です。同社株と似たような値動きをした株は、翌日の日中に値下がりした回数が値上がりした回数よりも多く、1度あたりの平均株価変動率がマイナスとなりました。以上の2点の結果より、同社株と似た値動きをした株は、翌日から反落へと転じやすいと考えられます。同社の今回のような値動きは、統計的には売りに有利なチャートだと言えるでしょう。

【本記事のまとめ】

以上の3つのポイントを踏まえ、私は同社株の値下がりを不安視しています。これからの投資先を考える上で、ぜひあなたも同社株の動向に注意してみてはいかがでしょうか。

なお、株の売買に際して、今回のように簡単な分析や検証を行うことで、これから行おうとしている投資が、どの程度リターンを期待でき、どの程度リスクがあるのかを事前に把握することができます。

詳しく検証を行ってから投資すると、きっと安心感が違うはずです。もっと株を詳しく分析することで、今まで以上に大きなパフォーマンスを出せる投資家になれるかもしれませんよ?
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想

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