歴史は繰り返される
ただ、昨日のウィリアムズSF連銀総裁の講演は「年内の利上げ」を否定するものでは無く、「市場が利上げのタイミングで納得しなくてもよい」との発言も。先週の講演から一歩踏み込んだコメントを発信しているように感じられます。加えて、「FRBは市場との対話にベストを尽くす」とも話されており、利上げ観測後退→株高の動きにはもう一波乱あるかもしれません。
その米株のデータに関する面白いレポートを発見しました。
S&Pの過去30年の下期のパフォーマンスの平均によると、10/9に安値を付け、そこから年末にかけて5%上昇しているというものです。これまで当欄でお伝えをしておりました「10月末買い・来年4月末売り」にも繋がる内容です。別の言い方をするならば、そろそろ押し目を拾う時期に差し掛かってきたのではないか?ということです。
本日日銀決定会合後に黒田総裁の記者会見が予定されています。市場の一部には追加緩和に踏み切るのでは?との声が聞かれますが、まずそれは難しいでしょう。記者会見で当然、今後の追加緩和に関する質問が浴びせられるかと思うのですが、答えはいつもの繰り返し、「必要であれば、躊躇なく対応する」に落ち着くものと思われ、そうなると、一時的に失望の「円買い」が持ち込まれる可能性がありそうです。そういったところで押し目を拾ってみてはどうかというのが私の見立てです。