「米国が利上げできない理由」
日経平均の日足チャートでは、連日で窓を空けて上昇。強気相場が継続していることを意味している。目標としていた上方の窓(19154.65円-19435.83円)に一部到達したことで、ちょっとした達成感は台頭。しかし、上方には大きな窓が2つ残っていることから、これらが株価を引き寄せる可能性は十分にあり得る。最大で2段目の窓上限(20033.29円)までの上値余地があるだろう。
しかし、長い目でみれば、一連のリバウンド相場は、単なるアヤ戻しの可能性が高い。急落に対する半値戻しを達成しただけであり、今後、再び急落する恐れが強いのだ。日本株を取り巻く環境に変化はない。中国バブルの崩壊も現実のものになっているし、それを中国政府がどう取り繕っても、最後は実態が表面化することになる。中国のバブル崩壊が本格化するなか、日本株だけ能天気に上昇するわけにはいかないのである。
そして今週末は、ジャクソンホールでのフィッシャー副議長の講演がある。氏の発言を受けて利上げ観測が一気に後退することになれば、円高・ドル安が進行。日本株は再び円高ショックに見舞われることになる。米国が利上げできない理由はただひとつ。それは・・・(黒岩の眼より抜粋)