「中国で異変が・・・」
しかし、引けにかけて再びジリジリと下落幅を拡大。結局、この日の安値圏で大引けを迎えた。日経平均の日足チャートでは長い上ひげが出現。戻り売り圧力の強さを示唆している。
お昼ごろ、日経平均がプラスに転じたとき、誰もが「底入れ」を意識したことだろう。昨晩のシカゴで日経平均先物が17100円台に突っ込んだあとでもあり、戻し幅が非常に大きかったからだ。先物の日足チャートでも長い下ひげが出現し、「底入れ」を示唆するものであった。
そもそも株価が急激に下げ渋ったのは、短期的な目標値に到達したからである。本日の日経平均の安値は17747.50円であり、これは下方にある4段目の窓(17673.27円-17684.55円)の大半を埋める水準だった。だから、「窓・壁・軸理論」的には、下方の窓の引き寄せる力が急速に低減し、逆に本日の寄り付きで空けた上方の窓を埋めやすくなった。これがややオーバーシュートした形で、プラス圏に転じたというわけだ。
だが、相変わらず軸は大きく下向きに傾いていることから、株価はその後、強い売り圧力を受けてしまった。上方の窓を完全に埋めたことで、上方向に引っ張る力が完全に消滅したからだ。つまり、今度は下の窓を埋める順番であり、目先は本日埋め残した窓(17673.27円-17747.50円)を目指す展開となるだろう。問題はここで止まるかどうか・・・。
結論として、この水準で止まることはなさそうだ。なぜならば、軸は強烈に下向きに傾いており、もっと下方向を目指している可能性が高いからだ。でないと、こんな動きにはならない。
今後、我々が警戒しなければならないのが、これよりもっと激しい下落である。本日の日経平均の下落率は高々4%程度であり、まだまだ通常の範囲内。激しい値動きではあるのだが、当然ありうる動きと判断しなければならない。この下落相場のクライマックスというのは、我々が想像を絶するような動きが想定されており、場合によっては先物や現物がほぼ限界まで売られることもあるかもしれない。それぐらいの気持ちでいなければならないのだ。
今回の暴落の震源地は中国であるが、その中国で異変が起きている。何が起きているかというと・・・(黒岩の眼から抜粋)