【買い】TOPIX連動型上場投資信託(1306):理論的には下落!?しかし、チャートは首を振っています=GLA小池麻千子

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最新投稿日時:2015/08/09 09:20 - 「【買い】TOPIX連動型上場投資信託(1306):理論的には下落!?しかし、チャートは首を振っています=GLA小池麻千子」(小池麻千子)

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【買い】TOPIX連動型上場投資信託(1306):理論的には下落!?しかし、チャートは首を振っています=GLA小池麻千子

投稿:2015/08/09 09:20

理論的には下落!?しかし、チャートは首を振っています

先週は米国企業の決算が予想に達せず、米国株が軟調になり、日本株もその余波で軟調になると予想しました。そして確かに米国株は軟調になり、NYダウは7日続落となりました。NYダウは教科書通りの右肩下がりの三尊天井パターンとなっています。そして間もなく50日線が200日線を下抜けるデッドクロスとなる見通しであり、下落トレンドが鮮明になりつつあります。

しかし、先週は珍しく日本株と米国株が連動しなかった週と言えると思います。もっとも、通算で見れば、日本株もドル円レートも外国人が決めるという構図は絶対的です。アベノミクス開始以来(12年11月14日の解散発言以降)で、日経平均は計1万2,060円上昇しました。このうちギャップアップによって生み出された上昇(=夜の米国取引時間にシカゴ日経先物が上昇)は9,306円分です。一方、東証の取引時間中の上昇分は計2,754円です。もし東証の取引時間外(夜)にアメリカ人が上げてくれなければ、日経平均はまだ1万1,418円あたりをウロウロしていたという計算にもなります。為替も40円以上も円安になったほぼ全てが、ニューヨーク時間の取引の累計で動きました。

ところが今週に限っては、合計▼69円のギャップダウンとなった中、東証の取引時間に208円も上昇しました(差引週間+139円の上昇)。

この差は何かといえば2つの理由があると思います。

1つは決算状況の違いです。米国株はドル高と商品価格下落が効いてグローバル企業の決算はあまりよくありません。しかし日本企業にはこれが逆に働き、全般に言えば、次の2015年7-9月期まで日本のグローバル企業は対前年同期比で3割近い増益となります。最大のポイントは1年前の為替が100円だったことです。輸出企業にとっては、同じものを同じ値段(ドル建て値)で売るだけで25%も利益が増えることになります(もっとも、2014年12月には120円台に乗せており、いずれ今のような強い増益はなくなる見込みですが・・)。

もう1つは米国の金利の引き上げが意識され、為替が124円台中盤まで戻して来たことです。

ともあれ、先週後半から3兆円を超える大商いで上昇する日が続き、強い相場となってきています。7日(金)はお昼休みに日銀政策決定会合で現状政策維持と伝わり、予想通りで特に良いニュースでもないのですが、後場開始とともに大きく上昇しました。些細なことでも上に行きたがっているようでもあります。

銘柄別に見ても、成長株よりは大型株の勢いが強くなっています。様々な外部環境を考えれば考えるほど、先週同様、論理的には「日本株は下がるだろう」という結論が導き出されるのですが、相場を映すチャート(と出来高)はそうした疑念に首を振っており、今週は上昇を予想します。
小池麻千子
グローバルリンクアドバイザーズ 株式アナリスト
配信元: 達人の予想

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