マーケット環境変わらずも、下値の堅さは増している…!?

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最新投稿日時:2015/05/15 10:53 - 「マーケット環境変わらずも、下値の堅さは増している…!?」(武市佳史)

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マーケット環境変わらずも、下値の堅さは増している…!?

著者:武市佳史
投稿:2015/05/15 10:53

◆米経済指標は強弱混在 - “上値重い”が“下値もしっかり”

※ご注意:予想期間は5月16日と表示されていますが、本日(5月15日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


ドル売りは依然として続いていますが、対円では下値が限定されています。

欧州勢の仕掛け的な動きにてユーロドルが1.14ドル台へと押し上げられた欧州タイム序盤には、ドル円は一時119円を割り込む動きを見せました。
しかし“背中合わせ”と見られたストップロスオーダーが大きく絡むことはなく、こうした動きは一時的でした。
米卸売物価指数は予想外の-0.4%に低下したものの、米新規失業保険申請件数が3週連続の26万件台となったこともあり、大きな影響は見られませんでした。
こうして“上値は重い”ものの“下値もしっかり”としており、前日終値とほぼ変わらず(119.198円)で昨日の取引を終えています。

◆ドル売り要因の一つのブレーキが…?

ドル売りの背景にあるのは「芳しくない米経済指標を背景にした景気回復期待の後退⇒米利上げ時期の後ズレ」と、そして「独10年債利回りの上昇(独国債売り)に伴うユーロ買い戻し」です。

前者に関しては、本日も鉱工業生産/NY連銀製造業景気指数/ミシガン大消費者態度指数という主要な米経済指標が予定されていますので、「発表までは様子見ムード」「発表後は結果次第」になりやすいと見られます。
このため動きづらいと考えるのが自然ですが、一方で後者に関しては「そろそろ転換してもおかしくない」という時期に差し掛かりつつあります。

独国債売りとなった直接的な要因は、「QE(量的緩和)効果に伴う、久方ぶりのスペイン・イタリア等の成長」であり、後押ししたのは「ヘッジファンドの利益確定売り」でした。
ただこの「ヘッジファンドの利益確定売り」、6月決算から逆算した45日ルールの最終決済日は本日(15日)となっています。
つまりこちらの圧力は“そろそろ緩む”と考えるのが自然ということになるからです。

◆…となると、ドルが売られやすい流れ変わらずも、下値の堅さは増している…!?

独10年債利回りは昨日も0.77%へ一時上昇するなど勢いはまだ止まっておりませんが、調整は入りやすくなってきており、昨日も最終的には0.70%を割り込んで終えています。
ドルが売られやすいマーケット環境は変わっておりませんので、本日も“上値が重い”展開を強いられる可能性は否定できません。
それでも両輪の一つにブレーキがかかりつつある状況からは、“それ以上に下値が堅い”と考えたいところです。
119円割れで跳ね返した、昨日の動きもありますので…。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:119.962(5/13高値、日足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
上値4:119.868(50日移動平均線、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:119.688(日足・一目均衡表転換線/基準線)
上値2:119.514(20日移動平均線、日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:119.333(5/14高値、100日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:119.198
下値1:119.000(大台)
下値2:118.885(5/14安値、ピボット1stサポート)
下値3:118.721(週足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
下値4:118.504(4/30安値、4/17-20安値、ピボットローブレイクアウト)
下値5:118.328(3/26安値、2/16安値)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:14 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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