日経平均は上昇するのにドル円がなかなか上昇しないワケ
先日ドル円は昨年の高値である121.84円を更新し、122.02円まで上値を伸ばしました。
しかし、122円を頭として伸び悩んでしまい121円前半で横ばいとなっています。
そんなドル円を尻目に、日経平均株価は連日今世紀最高値を更新!本日3月13日には19,000円を突破し、19,254円まで上昇しました。
ドル円の動きがイマイチしっくりこない要因の一つとして、日本の地方選挙が挙げられています。
円安になれば、輸出企業の収益は増加しますが、輸入企業は困ります。そして、消費者も物価が上昇してしまうことから、急激な円安には反対のはずです。
そして、米国も円安ドル高、ユーロ安ドル高の影響により企業収益が減少しています。
事実、大統領経済諮問委員会(CEA)のファーマン委員長は10日、「強いドルと世界経済の成長低迷が米経済に向かい風を吹きつけている。」と述べたことからドル円は急落しました。
日本と米国の円安ドル高への進行を送らせたいとの思惑が一致し、日本政府要人からも円安けん制発言が出るようになってきています。
市場参加者もそういった空気を読み取っており、4月の地方統一選挙を終えるまでは株高は進んでも、円安方向に大きく振れるという可能性は低いと考えている市場参加者が多いようです。
その、地方選挙は4月12日と26日の2回に分けて行われます。
あと、1月以上あることから雇用統計で再度大幅上昇することも考えられますが、1つの判断基準と考えられるのではないでしょうか。