ドル円の高値更新はいつ?

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最新投稿日時:2015/03/13 20:54 - 「ドル円の高値更新はいつ?」(川島寛貴)

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ドル円の高値更新はいつ?

著者:川島寛貴
投稿:2015/03/13 20:54

日経平均は上昇するのにドル円がなかなか上昇しないワケ

3/15:3段落目追加

先日ドル円は昨年の高値である121.84円を更新し、122.02円まで上値を伸ばしました。

しかし、122円を頭として伸び悩んでしまい121円前半で横ばいとなっています。
そんなドル円を尻目に、日経平均株価は連日今世紀最高値を更新!本日3月13日には19,000円を突破し、19,254円まで上昇しました。

ドル円の動きがイマイチしっくりこない要因の一つとして、日本の地方選挙が挙げられています。

円安になれば、輸出企業の収益は増加しますが、輸入企業は困ります。そして、消費者も物価が上昇してしまうことから、急激な円安には反対のはずです。

そして、米国も円安ドル高、ユーロ安ドル高の影響により企業収益が減少しています。
事実、大統領経済諮問委員会(CEA)のファーマン委員長は10日、「強いドルと世界経済の成長低迷が米経済に向かい風を吹きつけている。」と述べたことからドル円は急落しました。

日本と米国の円安ドル高への進行を送らせたいとの思惑が一致し、日本政府要人からも円安けん制発言が出るようになってきています。

市場参加者もそういった空気を読み取っており、4月の地方統一選挙を終えるまでは株高は進んでも、円安方向に大きく振れるという可能性は低いと考えている市場参加者が多いようです。

その、地方選挙は4月12日と26日の2回に分けて行われます。

あと、1月以上あることから雇用統計で再度大幅上昇することも考えられますが、1つの判断基準と考えられるのではないでしょうか。

5月は円安 Buy in May?

では、選挙後はどうでしょうか?

そうです、今年最大のビックイベントとなるであろう米国の利上げが行われる可能性があるのです。
現在、最短で6月16-17日のFOMCで利上げの発表があるといわれています。

このことから、利上げへの期待感で選挙後はドル円は上昇し易いのではないでしょうか。

しかし、そこで利上げする可能性は低いと思われます。

市場参加者の多くはこれまでのイエレン議長のスタンスから秋の9月、10月の利上げが一番濃厚とみているようです。実際、昨年発表されたFRBの委員の2015年末の米国の金利見通しは、中央値で1.35%でした。

しかし原油安の影響で、思わぬインフレ率の低下につながりました。1月に発表された米国のCPI(消費者物価指数)の前年比は-0.1、前月比は-0.7%にまで落ち込んでいます。これにより従来よりも利上げが遅れるのは想定できます。

イエレン議長のスタンスとしても、6月に利上げを行うと市場に与えるショックはある程度ありますが、新興国に考慮するというスタンスを見せる為にも、ある程度マーケットが利上げを織り込んでいってから行うのではないでしょうか。

こういったことを勘案すると、米国の利上げはやはり9月以降ということになります。

ちなみに、9月から1回の会合ごとにに0.25%ずつ利上げするとなると、2015年末には1%まで上昇することになります。

インフレ率の低下を考えれば、無難な結果ではないでしょうか。

5月末には125円!?

先週あたりから、大手ヘッジファンドなどが125円もオプションを物色しているという噂を聞くようになりました。
期間は3か月ということですから、恐らく5月末に期限が切れるものでしょう。125円にヒットすれば最大利益となるわけですから、やはり4月の選挙後辺りにドル円が上昇するというシナリオは有望のようです。

ちなみに、過去にもこういったオプションの話を書いた少しあとにはきっちりと上昇しています。4月後半からという上昇時期と、125円というターゲットが明確になったわけですが、今回もこの通りにすんなりと上昇するのかどうか注目です。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想

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