＜私の相場観＞＝水戸証券・投資情報部長 須田 恭通氏

　前週末発表された米２月の雇用統計が市場予想を上回ったことから利上げ機運が高まり、米株式市場でＮＹダウ平均株価が大幅安となった。

　この米株安と、１４年１０～１２月期の国内総生産（ＧＤＰ）改定値が下方修正されたこともあり、日経平均は反落基調。ここ一本調子の上昇が続いたこともあり、全体相場はやや調整を強いられそうだ。ただ、原油価格低下や賃金上昇など景気に対するプラス要素は継続しており、大崩れの可能性はなさそうだ。

　こうした地合いのなかでは、テーマ性のある材料株に注目したい。個別銘柄では、次世代車載情報システムや、車載カメラの採用拡大が期待されるクラリオン<6796.T>。欧州向けなどに好調な三菱自動車<7211.T>のプラグインハイブリッド車「アウトランダーＰＨＥＶ」にリチウムイオン電池を納入しているジーエス・ユアサ　コーポレーション<6674.T>に注目。また、４月からの介護職員処遇改善など介護制度見直しに伴い、インターネットを通じた介護・医療業界に特化した人材紹介を展開するエス・エム・エス<2175.T>にも注目。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）