(1)株価上昇局面で、コール買いの魅力が発揮
欧州が追加金融緩和を決めたこともあり、当面は日米欧の主要3極で金融緩和局面が続く流れが強まりました。そうした中、国内では景気・企業業績が消費税率引き上げ後の反動減から脱出する兆しが強まっており、先行きに対して楽観的な見方がりました。また、懸案であった法人税引き下げも決まり、株式市場への追い風になりました。
これに併せ、日経平均株価のコール・オプション(2014年7月限)も上昇しています。権利行使価格15,375円のコール・プレミアムは、5月21日48円から、6月24日の240円(終値)まで、ちょうど5倍(上昇率400%)に上昇しました。日経平均が9.8%%の上昇に対し、コール・プレミアムは400%の上昇です。現物株取引にはない、オプション取引の魅力が、大きく発揮された場面と言えます。