強い数字は或る程度織り込み済み・・・・
これは、先月半ば以降に発表された前哨戦的な指標の雇用項目が、ほぼ、強い数字のオンパレードである為です。以下がその概要です。
・11月から改善した数字
フィラ連景況 11月 1.1 → 12月 2.2
ISM製造 11月 56.5 → 12月 56.9
ISM非製造 11月 52.5 → 12月 55.8
ADP雇用 11月 22.8万 → 12月 23.8万
・11月と横ばいの数字
NY連銀景況 11月 0.00 → 12月 0.00
・11月から悪化した数字
シカゴPMI 11月 60.9 → 12月 51.6
この事を勘案して、市場の動きを予想してみますと、20万人を超えて来ると、一時的にドルが買われると思いますが、105.50円の重要なレジスタンスを超える事は出来ず、その後、米国債が急落して、中長期金利が急騰すると、早期利上げ開始観測を強め、株式市場が調整色を強めて、「リスク回避」的な流れで、円も買い戻されると云う感じになると思います。
一方、市場予想を下回ると、最初はドルが売られるでしょうが、104円割れまで下がるかどうかは難しく、その後は、邦銀さんや個人投資家さんの買いが入り、結局、104円台半ばから後半に値を戻しての揉み合いとなりそうです。