相場の「過剰反応し過ぎ」を逆手に取れば、押し目買いの好機に!
日本航空電子工業(東1・6807)
同社は先週4日(金)に、防衛省に対する費用の過大計上により、同省より9ヵ月間の指名停止の措置を受けたと発表されています。
これを受けた初日の商いとなる7日(月)は朝方から売りが先行し、一時下落率が17%を超える急落に。終値でも127円安の972円と、11%を超える大幅安を余儀なくされました。
調べますと、過大請求による指名停止は今回が2度目で、再発を防げなかったというコンプライアンスの不備が問われるところではありますが他方、やや冷静な見方をすれば、同社の防衛省関連の売り上げは50~60億程度であり、1500億円の売上高に占める割合は5%程度と、今回の指名停止が業績に与える影響は軽微で、株価の大幅下落はやや過剰反応し過ぎと見ています。
同社はスマートフォン用コネクターが好調で、主力生産拠点である弘前工場の増産体制を8月に整えたばかり。更なる飛躍が期待されるだけに、今回の悪材料の発表で出鼻をくじく格好となりましたが、業績は絶好調。今14年3月期は、営業利益で100億円の大台乗せが見込まれ、昨日の下落は押し目買いの好機と考えます。