米中貿易摩擦激化への懸念が後退

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最新投稿日時:2025/05/13 08:39 - 「米中貿易摩擦激化への懸念が後退」(フィスコ)

米中貿易摩擦激化への懸念が後退

配信元:フィスコ
投稿:2025/05/13 08:39
*08:39JST 米中貿易摩擦激化への懸念が後退  13日の日本株市場は、ギャップアップで始まることになりそうだ。12日の米国市場は、NYダウが1160ドル高、ナスダックは779ポイント高だった。10-11日に開いた米中協議後の共同声明において、米中両政府は互いに課した追加関税を大幅に引き下げ、90日間の交渉期間に入ることで合意したと発表。貿易摩擦の激化で経済が急速に悪化するとの懸念が後退した。シカゴ日経225先物は大阪比1060円高の38760円。円相場は1ドル=148円30銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、マドを空けてのギャップスタートになろう。
米中共同声明は日本時間の夕方に発表されたことで、日経225先物はナイトセッションで日中比500円高の38200円で始まり、その後も米国市場の大幅上昇を追い風に、一時38790円まで上げ幅を広げる場面もみられた。朝方は裁定買いの動きが集中することで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を押し上げてくることになりそうだ。

 昨日の日経平均株価は200日線に接近するなか、朝高後はこう着感が強まっていた。本日のギャップアップで同線のほか、3月26日につけた戻り高値の38220.69円を明確に上抜けてくることで、センチメントを明るくさせよう。短期的な過熱感が警戒されてくる可能性はあるものの、1月以来の4万円回復が射程に入ってきたことで、海外ファンドによる買い戻しの動きが本格化する可能性がある。そのため、過熱感から買い一巡後に利食いの動きが強まる局面においては、押し目狙いの好機になりそうだ。

 物色としては米中貿易摩擦の激化が後退したことで、半導体株や機械株などには買い戻しの動きが強まりやすい。為替市場では円相場が1ドル=148円台と円安に振れているため、トヨタ<7203>など輸出関連株への資金流入も意識されそうだ。決算発表がピークを迎えているなか、上方修正や予想を上回る決算を発表した企業にも資金が集中しやすい。なお、昨夕決算を発表したところでは、三菱地所<8802>セコム<9735>資生堂<4911>、塩野義薬<4507>、UBE<4208>アコム<8572>上組<9364>山九<9065>、双葉電子<6986>クレハ<4023>イーレックス<9517>アース製薬<4985>トプコン<7732>ワークマン<7564>などが注目されよう。

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配信元: フィスコ

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