概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は続落、通貨ルーブルの大幅下落やインフレ加速が圧迫材料
配信元:フィスコ
投稿:2024/12/12 10:17
*10:17JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は続落、通貨ルーブルの大幅下落やインフレ加速が圧迫材料
【ブラジル】ボベスパ指数 129593.31 +1.06%
11日のブラジル株式市場は3日続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1.06%(1364.82ポイント)高の129593.31で引けた。日中の取引レンジは127,361.90-130,898.89となった。
軟調な展開が続いた後は終盤に買い戻された。原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かり。また、通貨レアル高の進行もブラジル株の支援材料となった。ほかに、米利下げ期待の高まりが外資の流出懸念を後退させた。一方、政策金利の発表を控え、慎重ムードが強まった。なお、ブラジル中央銀行はきょう12日日本時間未明、政策金利であるセリック金利を年11.25%から12.25%に引き上げると決定。市場予想は12.00%までの利上げだった。
【ロシア】MOEX指数 2512.54 -0.40%
11日のロシア株式市場は続落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比0.40%(10.21ポイント)安の2512.54となった。日中の取引レンジは2,499.82-2,531.95となった。
おおむねマイナス圏で推移し、終盤下げ幅をやや拡大させた。通貨ルーブルが対米ドルで大幅下落したことが圧迫材料。また、インフレ加速も利下げ期待を後退させた。一方、指数の下値は限定的。原油価格の上昇などが資源セクターの物色手掛かりとなった。
【インド】SENSEX指数 81526.14 +0.02%
11日のインドSENSEX指数は強含み。前日比16.09ポイント高(+0.02%)の81526.14、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同31.75ポイント高(+0.13%)の24641.80で取引を終えた。
買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。米消費者物価指数(CPI)が11日に控えるほか、国内では10月の鉱工業生産などが翌12日に発表されるため、見極めるムードが強まった。また、インド準備銀行(中央銀行)がインフレ率と国内総生産(GDP)成長率のバランス制御を最重要課題に位置付ける方針を示したことも、早期の利下げ期待を後退させた。
【中国本土】上海総合指数 3432.49 +0.29%
11日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比9.87ポイント高(+0.29%)の3432.49ポイントと続伸した。11月13日以来、約1カ月ぶりの高値水準を切り上げている。
中国経済対策の期待感が引き続き支えとなる流れ。翌年の経済政策方針を決定する「中央経済工作会議」は、11-12日に開かれる見込みだ。来年スタートするトランプ米新政権の高関税方針に対応するため、一段の景気対策が打ち出されるとの見方が広がっている。9日に開催された中央政治局会議では、「より積極的な財政政策」と「適度に緩和的な金融政策」を来年実施する方針が確認された。市場関係者の間からは、預金準備率や政策金利が引き下げられると予想されている。
<AK>
11日のブラジル株式市場は3日続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1.06%(1364.82ポイント)高の129593.31で引けた。日中の取引レンジは127,361.90-130,898.89となった。
軟調な展開が続いた後は終盤に買い戻された。原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かり。また、通貨レアル高の進行もブラジル株の支援材料となった。ほかに、米利下げ期待の高まりが外資の流出懸念を後退させた。一方、政策金利の発表を控え、慎重ムードが強まった。なお、ブラジル中央銀行はきょう12日日本時間未明、政策金利であるセリック金利を年11.25%から12.25%に引き上げると決定。市場予想は12.00%までの利上げだった。
【ロシア】MOEX指数 2512.54 -0.40%
11日のロシア株式市場は続落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比0.40%(10.21ポイント)安の2512.54となった。日中の取引レンジは2,499.82-2,531.95となった。
おおむねマイナス圏で推移し、終盤下げ幅をやや拡大させた。通貨ルーブルが対米ドルで大幅下落したことが圧迫材料。また、インフレ加速も利下げ期待を後退させた。一方、指数の下値は限定的。原油価格の上昇などが資源セクターの物色手掛かりとなった。
【インド】SENSEX指数 81526.14 +0.02%
11日のインドSENSEX指数は強含み。前日比16.09ポイント高(+0.02%)の81526.14、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同31.75ポイント高(+0.13%)の24641.80で取引を終えた。
買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。米消費者物価指数(CPI)が11日に控えるほか、国内では10月の鉱工業生産などが翌12日に発表されるため、見極めるムードが強まった。また、インド準備銀行(中央銀行)がインフレ率と国内総生産(GDP)成長率のバランス制御を最重要課題に位置付ける方針を示したことも、早期の利下げ期待を後退させた。
【中国本土】上海総合指数 3432.49 +0.29%
11日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比9.87ポイント高(+0.29%)の3432.49ポイントと続伸した。11月13日以来、約1カ月ぶりの高値水準を切り上げている。
中国経済対策の期待感が引き続き支えとなる流れ。翌年の経済政策方針を決定する「中央経済工作会議」は、11-12日に開かれる見込みだ。来年スタートするトランプ米新政権の高関税方針に対応するため、一段の景気対策が打ち出されるとの見方が広がっている。9日に開催された中央政治局会議では、「より積極的な財政政策」と「適度に緩和的な金融政策」を来年実施する方針が確認された。市場関係者の間からは、預金準備率や政策金利が引き下げられると予想されている。
<AK>
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