ややドル安の推移、米雇用統計発表を控えて ドル円は１４８円台後半＝ロンドン為替概況

ややドル安の推移、米雇用統計発表を控えて　ドル円は１４８円台後半＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、ややドル安の推移になっている。ドル円は149円割れへと軟化。ユーロドルは1.08台割れ水準から1.08台乗せへと小高く推移。ポンドドルは1.27台前半での揉み合い。日本時間午後９時３０分の米雇用統計発表を前にして、前日のドル高の動きに調整が入る格好。前日の米株安やきょうの日経平均急落を受けて欧州株や米株先物・時間外取引も続落している。世界同時株安の様相となっている。米１０年債利回りは３．９７％付近から３．９３％付近まで低下している。ただ、為替市場でのリスク回避の円買いは、それほど前面には押し出されていない。クロス円は序盤は売りが先行も、次第に下げ渋っている。ドル指数は低下しているが、前日の上昇を戻す程度の動きにとどまっている。ユーロ円は160.50割れに下押しされたあとは161円挟みでの揉み合い。ポンド円は189円付近まで下げたあとは、189円台半ばから後半で推移している。リスク動向を反映して独伊１０年債利回り格差は約１カ月ぶりの水準に拡大している。

　ドル円は148円台後半での取引。東京午前の149.77近辺を高値にロンドン朝方には148.63近辺まで下落。その後は149円を挟んで振幅も、足元では149円台割れと上値重く推移している。ただ、前日までの大幅な値動きと比較すると落ち着いている。米雇用統計発表待ちとなっている。

　ユーロドルは1.08台前半での取引。東京午前の1.0782近辺を安値に、ロンドン時間に入ると買いが優勢になっている。足元では高値を1.0827近辺に伸ばしている。ユーロ円は前日終値161.18レべルを挟んだ上下動。東京午前の161.59近辺を高値に、ロンドン朝方の160.38近辺を安値とするレンジ推移。対ポンドではややユーロ高の動き。

　ポンドドルは1.27台前半での取引。東京早朝の1.2757近辺を高値に、ロンドン朝方には1.2707近辺まで安値を広げた。その後は買い戻されて前日終値1.2739付近で推移している。ポンド円は東京早朝の190.54近辺を高値にその後は上値重く推移。ロンドン朝方に189.00近辺まで下押しされたあとは、189円台後半まで下げ渋っている。ユーロポンドは0.8460付近から0.8500付近へと水準を上げている。前日の英利下げ後はポンド売り圧力が根強い。

minkabu PRESS編集部 松木秀明