日鉄鉱、前期経常を14％上方修正

　日鉄鉱業 <1515> [東証Ｐ] が5月9日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の105億円→120億円(前の期は132億円)に14.3％上方修正し、減益率が20.5％減→9.1％減に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の70億円→66億円(前の期は97.8億円)に5.7％下方修正し、減益率が28.4％減→32.5％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の33.9億円→48.9億円(前年同期は35.8億円)に44.2％増額し、一転して36.3％増益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高につきましては、金属部門における円安の進行及び銅価の上昇に伴う増収等により、前回予想を上まわる見通しであります。営業利益及び経常利益につきましては、金属部門におけるアタカマ銅鉱山の増益や探鉱調査費の減少により、前回予想を上まわる見通しであります。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、税金費用及び非支配株主に帰属する当期純利益が増加したこと等に伴い、前回予想を下まわる見通しであります。なお、期末配当予想につきましては、2023年11月7日に公表した期末配当予想から変更はありません。(注)上記の業績予想は、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。