東京株式(大引け)=250円高、上値追い続き1年8カ月ぶり3万円台回復

大引けの日経平均株価は前営業日比250円60銭高の3万93円59銭と5日続伸。プライム市場の売買高概算は14億2804万株、売買代金概算は3兆3542億円。値上がり銘柄数は758、対して値下がり銘柄数は1007、変わらずは70銘柄だった。
きょうの東京市場は強気優勢の地合いが続いた。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて安かったほか、米国株市場ではNYダウが300ドルを超える下げをみせるなどリスク回避ムードの強い地合いとなったが、その影響をほとんど受けなかった。海外投資家の先物を絡めた買いが全体指数を押し上げ、空売り筋の買い戻しも上げ足を助長した。外国為替市場で円安が進んだことも輸出株などを中心にポジティブに働いている。出遅れていた半導体関連が買いを集めたことも、市場のセンチメント改善につながった。全体売買代金は3兆3000億円台と引き続き高水準。ただ、個別で見ると中小型株に軟調な値動きが目立ち、値下がり銘柄数は1000を超え値上がり銘柄数を大幅に上回っている。
個別では、売買代金断トツのレーザーテック<6920.T>が上値指向を強めたほか、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体製造装置関連の主力株が高い。ソフトバンクグループ<9984.T>も買われた。任天堂<7974.T>が上昇し、ファーストリテイリング<9983.T>も堅調だった。リクルートホールディングス<6098.T>、オリエンタルランド<4661.T>も値を上げた。クオールホールディングス<3034.T>が急騰、ピーシーデポコーポレーション<7618.T>、フェイスネットワーク<3489.T>はストップ高を演じた。
半面、日本郵船<9101.T>が軟調。日本製鉄<5401.T>が売りに押され、オリンパス<7733.T>の下値模索が続いている。SMC<6273.T>が下落、ファナック<6954.T>も安い。武田薬品工業<4502.T>も値を下げた。シンクロ・フード<3963.T>が急落、ティラド<7236.T>、Appier Group<4180.T>も大きく下値を探った。スタンレー電気<6923.T>の下げも目立つ。
出所:MINKABU PRESS
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