キューブ Research Memo(4):ラグジュアリーゴルフウェアを自社ブランドでグローバル展開(2)

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最新投稿日時:2023/03/30 15:04 - 「キューブ Research Memo(4):ラグジュアリーゴルフウェアを自社ブランドでグローバル展開(2)」(フィスコ)

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キューブ Research Memo(4):ラグジュアリーゴルフウェアを自社ブランドでグローバル展開(2)

配信元:フィスコ
投稿:2023/03/30 15:04
*15:04JST キューブ Research Memo(4):ラグジュアリーゴルフウェアを自社ブランドでグローバル展開(2) ■事業概要

2. 特色、強み
(1) ブランド力
キューブ<7112>の最大の特色は、富裕層をターゲットとしたラグジュアリーゴルフウェア市場に特化し、自社ブランド「MARK&LONA」を確立している点であろう。既述のとおりブランド設立から15年が経過しているが、この間に毎シーズン展開されるユニークなコラボレーションなどを通じてラグジュアリーゴルフウェア市場を創造してきたとも言える。同社はラグジュアリーゴルフアパレル企業の世界的なトップランナーと言え、同業他社が追いつくのは容易ではい。このブランド力とポジショニングこそが、同社の最大の強みであると弊社では見ている。

(2) 高い交差比率
小売業で一般的に重視されている指標の1つに交差比率がある。在庫の投資効率の指標で、適正在庫を把握するために使われており、在庫回転率×売上総利益率で計算される。小売業では交差比率200%以上が好ましいと一般的に言われている。

同社の場合、2022年12月期の在庫回転率は10.6回、売上総利益率は52.9%であったことから、交差比率は560.7%と非常に高い。適正在庫を維持しつつ高い利益率を維持しており、財務的な基盤は強固と言える。これは今後の事業展開において大きな強みとなる。同社が適正な在庫管理を実現しているのは、過去の景気や売上動向等を分析して近い将来の売上予想を行い、これに基づいて適切な発注(製造指示)を行っているからだ。過去の豊富な経験とデータ分析に基づくもので、同社独自のノウハウであり、この点も強みと言えるだろう。ただし、高い利益率と適正な在庫を維持できるのは、同社の事業規模がまだ小さい(売上高が100億円未満)からとも言える。今後売上高が200億円、300億円へ拡大していった際に、現在のような高い交差比率水準を維持できるかは注目する必要があるだろう。

3. 競合
同社は衣料品等を販売していることから、広義ではすべてのアパレルメーカーが競合となる。しかし同社は、ラグジュアリーゴルフウェア市場に特化しているので、この市場に限れば競合は見当たらない。なお、もう少し広い市場で見ると、アウトドア商品やスポーツ用品を販売するモンクレール、デサント<8114>スノーピーク<7816>なども競合になりうると弊社では考えている。ただし、衣料品は嗜好品としての側面もあることから、ある意味で最大の競合は「ユーザーの嗜好」とも言える。ユーザーの嗜好変化に対応するために、同社は幅広いカテゴリーを展開し、様々な企画やコラボレーションを継続しており、評価に値する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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配信元: フィスコ

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