弱気形状は継続 上方の窓埋めを拒否
本日の日経平均は 178.23 円安の 28995.92 円で取引を終了した。朝方は米株高を受けて買い先行となったものの、その後は徐々に上値を抑えられる形。戻り売り圧力が強まった。引き続き日銀 ETF 買い対象の見直しによって、ファストリ(9983)やソフバン G(9984)に見切り売りが出たほか、同時に米長期金利の動向が気になる状態。米株価先物が軟調に推移したのを受けて、日本株も値を消す展開となった。
今週は米国債(2 年・5 年・7年債)の入札が目白押しとなっている。先日、米 FRB は補完的レバレッジ比率(SLR)の緩和措置を今月末で終了すると発表。これにともなって銀行は自己資本比率の低下を恐れ、国債を売却、もしくは買い入れ見送りの選択する可能性が高まっている。米長期金利が上昇しやすい環境となっており、市場はそれを警戒しているのだ。もし、国債不調が伝えられ、米長期金利が上昇する場面があれば、日本株をさらに押し下げる要因になるだろう。
日経平均の日足チャートでは、3日連続の陰線が出現。ザラ場での売り圧力の強さを示唆しており、弱気形状は継続している。特に本日は上方の窓埋めを拒否しており、やや致命的な形状。軸が大きく下向きに傾いている可能性があり、投資家は引き続き注意が必要だ。
「窓・壁・軸理論」では、下方の壁との攻防。それを崩しに行く動きになっており、かなり危険なチャート形状となっている。下方には「目指すべき窓」が存在しておらず、足元の下落が「需給要因」とは考えづらい。相場が主体性を持って「下方向」を目指している可能性が高く、そのような意味で警戒が必要なのだ。投資家は「売りポジション」を持ったまま、予期せぬ事態に備えるようにしたい。
<マーケット・ストーリー>
「あなたは何番を選びますか?2番?5 番?それとも7番?」――地上では謎の賭け師によるショーが始まった。「ボールが何番のコップに入っているか当てれば、賞金をあげるよ!」――空での出来事に構うことなく、調子のいいことを言ってやがる・・・。「どうせ全部ハズレだろ!」
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