NY株式市場(12日)民主党が12日にも罷免決議案を採決か⁈−欧州株の下落が重しへ
12日のニューヨーク株式市場でダウ平均は底固い取引スタートとなりそうだ。
米民主党は、前日に提出したトランプ大統領の罷免と弾劾裁判を求める2つの決議案のうち、ペンス副大統領に合衆国憲法修正25条に基づく罷免を求める決議案の採決を12日にも行い、可決した場合は24時間以内にトランプ大統領を罷免するよう求めるという。ペンス副大統領が拒否した場合は、早ければ13日にも弾劾決議案の採決を行うとしていることから、アメリカ議会では、与野党ともにトランプ大統領の処遇をめぐる駆け引きが続き、追加経済対策に関する協議は進まなそうだ。
同時にジョージア州の上院決戦投票で民主党の「トリプルブルー」が実現して以降、米長期金利の上昇圧力に勢いが増している。時間外取引では、米国10年債利回りは1.18%手前まで上昇基調を強めていることから、ハイテク株中心に一段と買い向かいにくい相場環境が続いている。
ダウ平均は欧州株の軟調さも重しとなりそう。引き続き、個別ベースでポジション調整が根強い展開で、やや手がかり材料難が続けばダウ平均は節目の3万1000ドルを挟んで上下150ドルレンジ内に収まりそうな1日となる。
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