▶︎NY株式市場(4日)ダウ平均は買い戻し優勢−2万8700ドル台を試す
取引再開から2日目となった4日の中国・上海総合指数は1.3%上昇した。アジア株も軒並み切り返している。ヨーロッパ株もしっかりだ。
ダウ平均は、4日の寄り付きで3日の日中高値(2万8630ドル)を上抜けたあと、節目の2万8700ドル台を意識しながら押し目を拾う動きが見られそうだ。
ダウ平均はきのうの反発で一目均衡表上の三役逆転をぎりぎり回避してチャートの崩れを免れている。
終値ベースでは2019年12月31日の終値(2万8538ドル)を再び回復したことから、改めて仕切り直しの水準であろう。
筆者が注目していた10年物米国債先物価格は、去年10月のいわゆるISMショック直後に付けた高値(132.03ドル)を2日(日中高値:131.91ドル)に再び試したあとは利益確定売りが先行してピーク感が台頭しやすい。
チャート的には、今回の新型肺炎におけるリスク回避を受けた買い一巡後にダブル・トップを形成しつつある。
つまり米国10年債利回りは、1.5%割れ手前から反転して上昇圧力がやや高まりやすいタイミングにもあるようだ。
新型肺炎の発生でアメリカ市場で広がった「Fly to Quality」=「質への逃避」を一旦巻き戻す投資資金が株式市場に回帰してくることも想定しておきたい。