安くて地味な株が買われている
先日YouTubeで、
「新興株こそ低PERを求めるべきだろ!」
なんて話をしました。
古き良き伝統株と違って、
新興株は歴史が浅いうえ、
将来も予測が困難です。
大きなリスクがあるのは明白なので、
「伝統的な株を買うときよりも、
低PER(高い益回り)を求めるのが妥当だ!」
という話ですなw
実際、
高リスクなベンチャー企業に投資する、
VC(ベンチャーキャピタル)などは、
新興株に対して高い益回りを要求します。
そう考えると、どう考えても、
いまのマザーズ指数のPER(約100倍)には、
違和感を覚えざるを得ないんですよね〜。
◆ ◆ ◆
こんな話をした矢先、
投資の神様ウォーレン・バフェットと、
慈善事業化ビル・ゲイツの対談でも、
ビル・ゲイツは、
「ハイテク株ほど低PERで良い」
なんて話をしていたのを知りました。
自分が導き出した結論が、
天才と同じで光栄でしたなぁ…。
◆ ◆ ◆
さて、そんな僕は、
日本の小型株の中でも、
「格安株の中の格安株」
をたっぷり仕込んでおります。
ここ数日、小型株は調子が悪いですが、
なんとか踏ん張ることができています…。
2020年に入ってから、
小型株は不調が続きますが、
こんな時期は、
「損をしなければ儲け」
と考えることもできます。
いまの苦しい時期さえ抜ければ、
あとは明るい未来が待っていると信じます。
引き続き、小型株に期待します…!
【これまでの資産変動】
1/14終値→1/16終値で+0.4%
◆ ◆ ◆
今日は、いつも人気の「あの会社」について、
投資手法を考えてみます〜:
◯ソフトバンクグループ<9984>
言わずとしれた、
孫正義氏が率いる大企業。
同社はすでに時価総額が10兆円ですが、
長期に渡りROE20%程度と保ってきました。
仮に、
同社をPBR1倍で買えたら、
「年率20%ほどの利回りだった」
ということになりますね。
この規模の日本企業にしては、
成長率はかなり高い水準だと思います。
一方、
同社は負債も多く、
自己資本比率は約20%ていど。
つまり、
自己資本1に対して、
他人資本(負債)4という比率です。
僕ら投資家で言うなれば、
「レバレッジ5倍で運用している」
ような状況と言えるでしょう。
なかなかの高リスクっぷりです。
仮に同社株を買うとすれば、
「かなり高リスクな投資である」ことを、
承知した上で投資すべきでしょう。
とはいえ、
株式投資では
「出資金がゼロになる」以上に、
損をするリスクはありません。
だから、
相応のリスクを覚悟できる方であれば、
手を出してみるのもありかと思います。
チキンな僕からすると、
どうしても食指が伸びない株ですが、
株式投資の醍醐味は、
「出資先に借金のリスクを肩代わりしてもらうこと」
でございますから、
「信用取引をしてでも利回りを高めたい!」
という方は、
孫正義氏の綱渡り術を信頼できる方は、
注目してみるのもアリな気がしますなぁ。
(もちろん、長期投資が前提です)
逆に言えば、
同社株を信用取引で買うのは、
「借金まみれの会社に、自分が借金して投資する」
という、レバレッジが二重にかかり、めっちゃ危険です。
避けておくと良いかと。
◆ ◆ ◆
目先の取引方針についてですが、
「割安株をがっちりホールド!」
というスタンスを継続します。
2020年明けから、
「大型株が強く、小型株が弱い」
という動きが続いていますね。
JASDAQ平均とマザーズ指数の動きを見る限り、
「JASDAQ平均は2020年から強気」
「マザーズ指数は2020年から弱気」
と明暗が分かれています。
念のため、ご説明をすると、
JASDAQ平均は「地味株」の動き、
マザーズ指数は「派手株」の動き、
を、反映しやすい特性があります。
ここからは僕の推察ですが、
2020年の日本株は、
「高くて派手な株が売られ、
安くて地味な株が買われている」
という動きが強まっているように感じます。
この動き自体は例年見られるもので、
ノーベル賞を受賞したリチャード・セイラーの、
研究によっても確認されております。
例年どおりの動きだと思いますので、
素直に割安な不人気株を買っておくと良いでしょう。
僕自身、iDeCoやNISAと言った、
節税枠を利用した投資以外では、
主に割安な小型株を買い込んでおります。
相場が下がった今こそ、
安く買う好機だと思うんで、
今は押し目を拾いたいところですなぁ。
以上。
IQ上位2%の投資家、中原良太でした。