週後半にかけては様子見になりやすいと思います
朝方は、先週末の米国株高や前月末発表の中国3月製造業購買担当者景気指数(PMI)の改善を受けて高く始まると、円安ドル高歩調や米国株時間外取引の上昇、上海株の上昇に加えてきょう発表された中国3月財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の改善もあって、高値では+477円高の21682円まで上昇しました。
新元号へのご祝儀買いの面も指摘されましたが後場は利益確定売りで伸び悩み、大引けにかけては21500円近辺でのもみ合いとなりました。
日経平均は終値で21500円台を回復し、3月22日の終値21627円以来6営業日ぶりの高値水準となっています。
ファナックやコマツ、安川電などの中国関連株や景気敏感株に買いが入ったほか、円安ドル高進行を好感してトヨタなどの輸出関連株にも買いが入りました。
東証1部の売買代金は2兆4846億円、騰落銘柄数は値上がり1837銘柄、値下がり259銘柄、日経225採用銘柄では値上がり206銘柄、値下がり16銘柄でした。
日経ジャスダック平均は小幅反落、東証マザーズ指数は反落しました。
日経平均のテクニカル指標は、総じて中立圏となっています。
きょうは大幅高で始まると、ボリンジャーバンドの+1σ(今日現在:21644円)を上回る場面もありましたが、日経平均はほぼ始値と終値が同水準で終わりました。
今週末は重要経済指標である米3月雇用統計の発表を控えており、3月4日の高値21860円や直近の高値である22日高値21713円を意識した戻り売りが出やすい状況にあります。
逆にこれらを上回って心理的なフシ目である22000円を試しに行くようであれば目先の売り場となる可能性もありますので、積極的な売買は控えながら様子を見るところだと思います。