今後についてはまだ楽観視はできません
朝方は、きのう今年最大の下げ幅となる650円安となった反動から自律反発狙いの買いが入るとともに、きょうが3月期末の権利付き最終売買日にあたることから配当の権利取りや再投資に絡んだ買いを見込んだ先回り買いが先物に入って相場を押し上げました。
後場には高値で+483円高の21460円まで上昇し、東証業種別株価指数は全33業種が値上がりして日経平均の上げ幅は2月12日の531円高以来の大きさとなっています。
また大引けで配当の再投資に絡んだ売買が膨らんだことから、東証1部の売買代金は2018年12月21日以来、およそ3ヶ月ぶりの高水準でした。
東証1部の売買代金は3兆2338億円、騰落銘柄数は値上がり2001銘柄、値下がり116銘柄、日経225採用銘柄では値上がり220銘柄、値下がり4銘柄でした。
日経ジャスダック平均は反発、東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反発しました。
日経平均のテクニカル指標は、おおむね中立圏となっています。
きょうは3月期末の権利付き最終売買日のため、配当取りの買いや配当再投資の買いが入るとの期待があったことから大引けにかけて上昇が続く展開となりましたが、それでも日経平均は25日線(今日現在:21448円)を上回って終わるには至らず、引き続き世界経済の先行き不透明感に警戒する投資家心理もうかがえます。
必然的なリバウンドイベントが通過しただけに、ココからは再度下値を試しに行く可能性もありますし、やはり日柄的にはもう少し調整が欲しいところです。
下落があった場合には、株価チャート的に底入れする形が整ったところで段階的に買いたいイメージですので、まずは押し目買いの準備をするくらいのスタンスでいるのがいいと思います。