次は徐々に買い場を探る展開にはなりますが
朝方は、欧米の経済指標が弱かったことを受けて先週末の欧米株市場が大幅に下落した流れを嫌気して大幅安で始まりました。
その後も円高ドル安が進行したことに加え、米国株時間外取引の下落や上海株安も重しとなって下げ幅を拡大すると、安値では-715円安の20911円まで下落しました。
売り一巡後は下げ渋ったものの戻りは鈍く、大引けにかけて安値圏での推移となりました。
日経平均の下げ幅は今年最大となるなか、東証業種別株価指数は全33業種が値下がりする全面安の展開となり、21000円割れは2月15日の終値20900円以来およそ1ヶ月半ぶりの水準です。
世界景気の減速が強く意識されて先物に断続的な売りが出るなか円高進行を背景に輸出関連株が売られ、国内外の金利低下が収益悪化につながるとの見方から銀行や保険といった金融株も軟調でした。
東証1部の売買代金は2兆3917億円、騰落銘柄数は値上がり104銘柄、値下がり2014銘柄、日経225採用銘柄では値上がり2銘柄、値下がり222銘柄でした。
日経ジャスダック平均は3営業日ぶりに反落、東証マザーズ指数は続落しました。
日経平均のテクニカル指標は、総じて中立圏となっています。
きょうの日経平均は25日線(今日現在:21443円)を大きく下回って始まり、ボリンジャーバンドの-2σ(今日現在:21046円)や心理的なフシ目の21000円も割り込みました。
ただボリンジャーバンドの-3σ(今日現在:20847円)に接近するなか、あす26日は3月期末の権利付き最終売買日のため配当取りの買いや配当再投資の買いが入るとの期待感も残っています。
一気に調整が進んだだけにココからは買い場を探ることになりますが、まだ下落の一日目と考えると、値幅的には買いたくなりますが日柄的にはもう少し調整が欲しいところです。
あすリバウンドがあったとしてもそこをグっとこらえ、その後の下値模索を待って徐々に買い下がるイメージでいるのが無難かもしれません。