一時21000円を割り込みましたが
朝方は、世界景気の減速懸念から欧米株が下げたことを受けて安く始まると、その後も円高ドル安や上海株安から下げ幅を拡大する展開となり、後場に入ると安値では-462円安の20993円まで下落して、3週ぶりに心理的な節目の21000円を割り込む場面がありました。
2月の中国貿易統計で輸出額(ドル建て)が大幅に減少したことから、中国景気の減速を警戒した売りが先物中心に出たことで東証業種別株価指数は全33業種が値下がりするなか、日経平均の下げ幅の大きさは大発会の1月4日に次いで今年2番目となりました。
きょう算出の日経平均先物・オプション3月限のSQ値は21348円40銭でした。
東証1部の売買代金は2兆9252億円、騰落銘柄数は値上がり107銘柄、値下がり2003銘柄、日経225採用銘柄では値上がり4銘柄、値下がり220銘柄でした。
裁定解消売りでファーストリテが約44円、ソフトバンクが約23円など日経平均を押し下げています。
日経ジャスダック平均は4日続落、東証マザーズ指数は続落しました。
日経平均のテクニカル指標は、底値圏を示唆するものが出始めました。
きょうは朝方算出されたSQ値を割り込んだことでさらに下落に拍車が掛かりましたが、最後まで荒れるSQ週らしい動きとなりました。
けっきょくのところ、相場が高止まりしていたのはSQ値をなんとか高い位置で決めさせたい投資家の努力の賜物であったという見方もできます。
結果として上がったところでの利益確定売りは正解だったと思いますが、テクニカル指標のなかには早くも底値圏に到達するものも出てきていますので、ココからは押し目買いのタイミングを徐々に計っていくことになるイメージだと思います。