薄商いのなか続落しましたが
朝方は、米国株が小幅に続落した流れを受けて安く始まると、先物に断続的な売りが出たことから下げ幅を拡大し、後場に入ると安値では-175円安の21550円まで下落しました。
8日のSQ算出を控えた思惑もあるなか、3月期末を控えた国内金融機関による利益確定売りも観測され、売り一巡後は下げ渋りましたが戻りは限定的でした。
また一部の海外メディアが、北朝鮮がミサイル発射場を復旧しようとしていると伝えたことも相場の重しとなりましたが、取引自体は低調で売買代金は2月26日以来約1週間ぶりに2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は1兆9688億円、騰落銘柄数は値上がり737銘柄、値下がり1291銘柄、日経225採用銘柄では値上がり68銘柄、値下がり145銘柄でした。
ファーストリテが1銘柄で日経平均を約51円押し下げています。
日経ジャスダック平均は続落、東証マザーズ指数は4営業日続伸しました。
日経平均のテクニカル指標は、高値圏に近い中立圏のものが多い状態です。
北朝鮮を巡る一部の報道が思惑を呼んだところもありましたが、荒れるSQ週のなかでも一番値幅が出やすい水曜日としてはそれほど大きな反応にはなりませんでした。
強気に見るならばこの続落で超目先の過熱感は一巡したとも言えますが、SQを前に先物に振らされる状況に変わりがないことからも、まだ上がる場面があれば利益確定売りを進めておくのが無難だと思います。