高値警戒感は着実に高まってきています
朝方は、米中貿易協議の進展期待が高まったことで米国株が上昇し、円安ドル高も進んだことからこれを好感して高く始まると、その後も昼休みの時間帯に上海株が一段高したことも支援材料となって高値では+257円高の21860円まで上昇しました。
その後は高値圏でのもみ合いとなり、18年12月5日の終値21919円以来、3ヶ月ぶりの高値水準で終わりました。
米国と中国が追加関税の引き下げを検討していると米メディアが伝えたことから、貿易協議の妥結に対する期待感で日本株にも買い戻しが入り、中国景気の影響を受けやすい精密機器や機械、電気機器などが上昇して相場をけん引しました。
東証1部の売買代金は2兆1536億円、騰落銘柄数は値上がり1481銘柄、値下がり579銘柄、日経225採用銘柄では値上がり161銘柄、値下がり59銘柄でした。
裁定買いの影響でソフトバンクが約28円、ファナックが約24円、日経平均を押し上げています。
日経ジャスダック平均は続伸で約3ヶ月ぶりの高値となり、東証マザーズ指数も続伸しました。
日経平均のテクニカル指標は、高値圏を示唆するものが増えています。
きょうも売り方が苦しめられる展開となりましたので、ココまで来ると金曜日のSQまで上昇が続く可能性も出てきました。
もしそうなった場合には短期的な過熱感も高まりますので、なおさら戻りは売りだと思いますが、一方で荒れるSQ週だけに市場が油断しているところに売り仕掛けが出る可能性も残されています。
どちらにしても、上昇があればあるだけ超目先は利益確定売りを進めていく方がいいと思います。
新興市場も、日経ジャスダック平均の約3ヶ月ぶりの高値は象徴的ですので警戒が必要だと思います。