先週のEIA週間石油統計(2/15時点)によると米原油生産高が日量1200万バレルと過去最大規模に、米原油在庫も5週連続増加となったが、普通なら急落するところだが、発表直後にWTIが売られることはなかった。先週は2/4の戻り高値55.75ドルを買い切り、上げ賛成ムードとなっている。OPECの2月の月次報告によると1月のOPEC産油高(OPEC2次情報ベース)は日量3080.6万バレルと前月から79.7万バレルの2ヶ月連続大幅減少となった。主にサウジが35万バレル減、UAEが14.6万バレル減、クェートが9万バレル減と頑張って減産しています。さらに3月のサウジ生産高はさらに減産し、日量1000万バレルを下回ることをファリハエネルギー相は表明している。1月増産のナイジェリアのブハリ大統領もサウジアラビア特使がナイジェリアに減産合意の順守を求めたことを受け、原油価格の押し上げに向けた減産に前向きな姿勢を表明しました。他にも米国制裁によるイラン、ベネズエラの減産見通しなどで供給過剰は解消されつつある。
テクニカル的には60ドルにトライする場面も
WTIは10/3高値76.9ドルから12月安値42.36ドルの半値戻しが59.63ドル、2/4高値55.75ドルから2/11安値51.23ドルの倍返しが60.27ドルで今週は60ドル台に突っかけるシーンもありそうだ。原油関連は買い。
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